見出し画像

ランニングの効率性を磨くとは?

マラソンのタイムを更新したい、長く楽に走れるようになりたいなど人それぞれ走る練習をする目的があると思います。
ランニングの率性が改善されることで同じペースでもきつさの感じ方が変わってきます。

走るという動作は健全な人なら成長していく過程で身についていくと思います。そのため走れるようになった過程を覚えている方はほとんどいないのではないのでしょうか。
走るということも言ってしまえば技術です。野球選手が素振りの練習を行うことで効率よくバットを振れるようになったり、サッカー選手がシュートの練習をして蹴る技術を身に着けるのと同じように走動作も反復の練習で効率よくなります。

ここで効率よく走るについて3つの観点から話したいと思います。

1.動作の効率性
これは言わばランニングフォームになります。上記で紹介したように長く走ることを繰り返せば長距離を走る効率のいいフォームになるように短距離の練習をすればスプリントに対しての効率のいいフォームになります。もちろん他にも走る以外の技術的なトレーニングもあります。
例えば走ることになれていない人は走るペースに対して過剰に力んだり力を入れる必要がない部位まで力を入れてしまい余分なエネルギーを使ってしまいます。これはちょっと走るだけなら大きな差ではありませんが長く走るほど大きな違いを感じるでしょう。
速く走る=頑張ると思っている人もいるかもしれませんが、100m選手が走るのを見ると非常にリラックスしてスピードを出しているのが分ります。マラソン選手を見ても無駄のないスムーズな動きです。

2.代謝の効率性
代謝の効率性とは言わばエネルギーを効率よく使うことになります。エネルギーの主な源は糖質と脂肪になります。運動強度が高くなれば糖からのエネルギー配給が大きくなり、強度の低い運動では脂肪がメインとなります。体に貯蔵されるエネルギー量は脂肪が糖に比べはるかに多いのでマラソンなど長く走るうえでは効率よく脂肪をエネルギー源として使えるかが重要になります。長く走ることで身体は糖に頼り過ぎてはエネルギーが持続できないことを理解し運動強度をある程度上げても脂肪からエネルギーを使えるように調整します。また筋肉に貯蔵できる糖の量も練習によって増えます。

3.神経の効率性
筋肉は神経を通して脳からの指令を受け取ることで運動を行います。この神経回路も反復の運動で徐々に繋がりがスムーズになり力の発揮に関与します。例えば一度筋トレなどのトレーニングを行っただけでも2回目の方が楽に感じたという経験があるかもしれません。筋肉には筋線維という細かい繊維があり、この繊維がより多く神経と繋がることで力の発揮大きくなります。トレーニングの負荷を増やすと使われる筋線維も増えていくので筋力アップ、また筋持久力のアップにも繋がり走っていても疲労を感じるポイントが遅くなります。疲労を感じるポイントが遅くなることで持続できるぺーすも長くなるので自然とマラソンのタイム向上や楽に走ることにも影響します。

確かにマラソンで速く走るためにハードな練習は必要かもしれませんが、上記の3点から考えてきっちりジョギングを行って効率のいい走りの動きを身に着けるだけでも大きな変化が感じられると思います。
苦しむ=トレーニング効果大というわけではありません。この点に気を付けてトレーニングを行ってみてはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?