見出し画像

コロナにかかって見えた世界

 家族全員でコロナになった。当事者になって感じたのは、コロナの第〇波は、日本にはもうやってこないだろうということだ。

1.チラ見でコロナかわかる


 長男が高熱を出したので、その日のうちに病院へ行った。ドクターの第一声は、「コロナっぽいですね」だった。症状のこととか熱のことを言う前にだ。インフルのような顔の腫れぼったさがあるが、いまインフルは全くないのでコロナだ、とのこと。

 コロナの可能性が高いのに、ドクターも看護師の方々も、笑顔と余裕のある雰囲気で対応してくれた。医療機関はコロナに慣れてきているのだと感じた。

2.PCRはもみ消せる

 しかしさらに衝撃だったのは「PCR、受けますか?」と聞かれたことだ。「患者さんにもそれぞれ事情があるでしょうから」、とのこと。

 もし私がPCRを受けなかったら、長男も、その後陽性になった家族全員も、ただの風邪ということで、数日で社会復帰していただろう。私の一存でもみ消せたのだ。

 生徒に感染させてはいけないので、私は当然PCRを受けた。しかし人によっては、症状があってもPCRは受けない、という選択をする人もいることは容易に想像できる。

 もちろん病院や医者によって対応は異なるだろうが、この記事の内容をトータルで考えると、私が特殊な例ということはないだろう。PCRはコロナであることをあぶりだすためではなく、コロナであることを証明したい人がやる、消極的な運用になってきている。

3.日数の設定がお見事

 コロナになると最低10日間自宅療養、症状がなくなってから3日以降経過してから社会復帰、3日以上高熱が続いたら入院を検討、という日数設定がある。

 これがどれも的確な数字だった。39度を超える熱が続いたが、3日で微熱になった。7日目に「抜けた」と感じるくらい倦怠感がなくなり、コロナの症状がなくなった。

 その後2日間は少し動くだけで疲れてしまい、寝たり起きたりの生活だった。ところが自宅療養最終日、体が見違えて「元気」になった。翌日から仕事に復帰するのも全く心配がないくらいだった。

自宅療養が10日というのは長いように感じていたが、見事な日数設定だった。必死に集めたデータから導き出されたのだろう。

4.薬はマジで風邪薬

 医者が薬を処方してくれたが、薬に詳しくない私でも名前がわかるくらい何度も目にしたことのあるものだけだった。鼻水の出を良くする薬、淡の切れを良くする薬、のどの腫れを抑える薬、そして高熱が出た時だけ飲む解熱剤。要はただの風邪薬だ。

でもそれで十分効果があった。

5.まとめ

 今回コロナになって感じたのは、コロナ対応は確実に緩くなっているということだ。そして海外の動向を見ていても、先日紹介したシンガポールだけでなく、アメリカやイギリスも、旅行やマスクの解禁に動いていることも考えると、日本も間違いなく追随させられるだろう。


それは悪いことではない。緩くしても良いと言えるだけのデータが集まり、コロナの実態が把握できてきているということだ。

第6波7波が来たとしても、これまでのようにはコストをかけて感染対策をしなくなる世界が近づいてきている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?