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それもやってるの?学校の先生は0円
教員はスペシャリストかつジェネラリストであることを求められます。なぜなら、教員は修繕や工事なども任されるからです。その背景には、教員は残業代不支給であるために、追加の業務をどれだけやらせても人件費が0円であり、コストが全く掛からないことが挙げられます。ここでは、教員がやっている意外な仕事を紹介します。
土木工事
明石市のインフラメンテナンス
— 高校英語教師 (@high_school_JTE) February 18, 2024
●人件費を中心に年間4,800万円のコスト削減
●多くの自治体がこの方式に倣い検討を進めているなど、外部への効果が極めて高い
●土木工事は教員が担う
全国へ波及する、極めて優秀な取り組みとして評価されているようです。#教師のバトン #学校の先生0円 #明石市 pic.twitter.com/gAcgc9taR3
教員は土木工事をすることがあります。明石市では、校庭の排水不良を改善するための工事にて、教員が掘削と埋め戻しを担いました。本来業者を雇えばお金がかかります。しかし、教員は給特法によりどれだけ残業をさせても残業代を支払わないことになっているため、追加の業務を行わせてもお金がかかりません。そのため、以下の図のように、教員が行った③のみ、0円になっています。
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他にも、老朽化した学校では、壊れた廊下のタイル張り、戸の修繕や鍵の交換、廊下の中央線のペンキ塗りなども教員が行っています。申請しても修繕のための予算が学校へ配当されず、業者を雇うことができないために、教員が担う場合もあります。
遊具の点検
【学校における事故防止のための安全点検】
— 文部科学省 MEXT (@mextjapan) April 2, 2024
危険な箇所の安全点検の方法を学び、実践できる資料や動画を公開しました!専門的な知見を取り入れた外部人材等の活用事例や、教職員の負担軽減も考慮した取組などもご紹介しております。
▼詳細はこちらhttps://t.co/ReCpzNPqHq pic.twitter.com/JcJyhWM8J0
文科省は教員が遊具の点検を行うマニュアルを整備しています。つまり、学校内の遊具の安全点検も教員の仕事です。専門業者を雇うとお金がかかりますが、教員に任せれば追加の業務でも0円で担わせることができるからです。
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滞納金の徴収
学校は各家庭から定期的にお金を徴収し、給食費や教材費、さらにPTA費や部活動費に当てています。これは学校徴収金と呼ばれます。学校徴収金は口座振替で引き落とされますが、口座に残高がなかったり口座を登録してくれない家庭もあります。一度引き落としに失敗した金額分は、翌月に繰り越して徴収することができないこともあります。また、翌月以降も引き落としができず、何度も徴収に失敗することがあります。
その場合、担任が各家庭へ出向いて、お金を徴収し、領収書を切ることになります。会計業務を担う専門家を雇う予算が学校には配当されていないからです。滞納金を取り立てて、領収書を切るのも教員の仕事です。
家出した子どもの捜索
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朝家を出て学校に来るはずの子どもが、時間になっても登校しないで行方がわからない事態が発生することがあります。保護者は家を出たと言っているのに、学校に子どもがいない場合、登校までに何か事件や事故に巻き込まれた、家出をした、学校へいかずに遊び回っている、等が考えられます。保護者は子どものことに関して無関心で、学校の責任だとして全く関与しようとしないこともあります。また、学校で定める緊急対応マニュアルでは、子どもが行方不明になった際には、教職員で区割りをして近隣地域を漏れなく捜索することがマニュアル化されていたりもします。子どもの安全を確保するために学校の責任で捜索することは珍しくはないのです。
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中には家庭の事情で放課後に家出をするケースもあり、夜中に学校管理職から呼ばれて、担任が家出した子どもを保護者の代わりに探し回ることもあります。
まとめ
公立学校の教員は、子どもに関わるものならいつどんなことでも業務として任される可能性があります。そして、給特法での残業代不支給という性質から、教員へ追加の業務をどれだけ任せても0円です。そのため、無限に業務が膨張してきています。近年では、土木工事や遊具の安全点検など、本来専門業者が行うべきものを教育予算の削減のために教員へ任せているようなケースさえ見受けられます。
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