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推し活ついでに気仙沼に行った話 #1

こんにちは、なななです。

10月半ば、私の推しグループであるアンジュルム秋ツアーの仙台公演に合わせて気仙沼に行ってきました。
アンジュルムのメンバーである佐々木莉佳子さんの出身地であることと、私自身が一度被災地を訪れたいと思っていたことから、ずっと行ってみたかった気仙沼。
ちょうどJR東日本乗り放題パスが発行されていたこともあり、仙台から気仙沼に向かうことにしました。
正直、仙台からでもとても遠かったです。だからこそ、思い切って行って良かったと思っています。
今回は、この旅に対する思いと、道中の思い出を2回に分けて書いていこうと思います。

被災地に対して思うこと

私が被災地を訪れてみたいと思っていたのは、震災を実際に起きたこととして受け入れるためでした。
2011年3月11日、関西で学生だった私は地震発生時にちょうど自転車を漕いでいて、関西での小さい揺れには全く気づきませんでした。
震度やマグニチュードの情報は見ましたが、最初の報道では震度が小さめだったこともあり、あまり重要なことと捉えていませんでした。

しばらくしてからネットニュースの見出しで、津波が引いた後の惨状を知りました。
はじめは映画か何かの話だと思いました。それくらい、全てが現実離れした数字でした。

それからニュースをしっかり見るようになったのですが、情報を得るというよりも、被災者の方々のインタビューに悲しみ、落ち込むことしかできませんでした。

悲しいことがあった時、一緒に悲しむことが悪いことだとは思いません。
ですが、私の場合は悲しむことで当事者のつもりになっていたと思います。
何も行動しないでいる自分を、せめて悲しむことで正当化したかったのかもしれません。

数日も経てば、ニュースを見ては泣いている自分にも嫌気がさし、しばらく見ることをやめていました。
それからかなりの時間が経つまで、当時の自分に対する恥ずかしさからなのか、単なる恐怖のためか、向き合うことをずっと避けてきました。

だから、震災は私にとってどこか現実味がないままでした。
悲しい映画で見たような、大昔の話で聞いたような、自分とは関係ないどこか遠く離れた世界の出来事だと、いつしか思ってしまっていました。

被災地を訪れることに興味が湧いたのは、2016年に北関東に居住地を移してからです。
そこで出会った人達は震災当時も北関東に住んでいたため、当たり前に震災の思い出があります。
「コート着る時間なくて、外に避難した後指示を待つ間寒かったよ~」
「〇〇に水を汲みに行った時に会ったよね」
「ちょうど出張先にいて家族と連絡が取れなくて大変だったよ」
日常会話の中であっさり語られる震災体験を聞くことで、私の中の震災に対する壁が低くなっていった気がします。

地震大国である日本に住む者として、関係ないと目を背けてはいけないと薄々感じていたこともあり、被災地を訪れて震災と向き合おうと考えるようになりました。

結局そこからさらに数年たち、訪れることができたのは震災から11年も経った後でしたが、、、

旅のきっかけ

今回、目的地に気仙沼を選んだのは、前述にもあったアンジュルムのメンバー、佐々木莉佳子さんの影響です。
私の記憶にある限り、佐々木さんが自ら震災や気仙沼時代について語ることはほとんどありません。
それでも、気仙沼のことはふるさととしてずっと大事にしていると感じますし、2021年からは「みなと気仙沼大使」も務めています。

アンジュルムファンをはじめ、彼女がきっかけで気仙沼を訪れた人も多いのではないでしょうか。
私がアンジュルムの仙台公演に行くことになったのは正直たまたまでしたが、仙台に行く用事がなければまた気仙沼に行くことを先延ばしにしていたでしょう。
アンジュルムと佐々木さんがこの旅のきっかけを与えてくれました。


スケジュール

今回は、日曜日の朝仙台を出発し、日曜日中に東京まで帰ってくる必要がありました。
仙台から気仙沼は電車で片道3時間。帰りの新幹線の時間を考慮すると、気仙沼で観光できるのは3時間程でした。
今回は特に「震災に向き合う」をテーマにしていたため、震災遺構である「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」を軸に下記の通りスケジュールを組みました。

  • 7:53 仙台駅発

  • 9:42  柳津駅にてBRT乗り換え

  • 11:10 陸前階上(はしかみ)駅着

  • 11:30 「はじかみ」にてランチ(30分)

  • 12:00 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 見学(1時間)

  • 13:15 陸前階上駅発

  • 13:36 気仙沼駅着

  • 14:22 気仙沼駅発

  • 15:40 一ノ関駅にて新幹線乗り換え

  • 16:23 仙台駅着

柳津駅以北はBRTのみの運行のため(2022年10月時点)渋滞で遅延する可能性もありますので、余裕を持ったスケジュールを組むことをオススメします。
実際私が行った時も、BRTが遅延した影響で一ノ関駅で全力ダッシュする羽目に、、、


長くなってしまったので今回はここまで。
道中の思い出は次回詳しく書く予定です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
良かったら続きも読んでくださると嬉しいです。



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