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音楽がもたらすこと

どんな場面でも、ふと音楽が流れれば、空気は変わる。

一人でいるとき、
二人でいるとき、
大人数でパーティしてるとき、
食事をしているとき。

力強い低音が素早くリズムを刻んだり、ゆったりした高音が強弱をつけながら味付けをして、時には人間の声が重なっていたり。『音楽』には幅広い音波が詰まっている。

自分の気分をアゲてくれたり落ち着かせてくれたりする音楽。
まるで素肌に触る下着のような、料理に使う出汁のような、日常においてなくてはならない存在だ。

人によって音楽をあまり聴かない人もいるけれど、私は、音楽が大好きだ。
そして、音楽が好きな人が好き。
さらに言うなら、
自分自身の好きな音楽を分かっている人だと、もっと近づける。

割と大人になるまで、十人中十人が音楽を好きだと思っていた。
世の中に住む人類が全員、食べ物と同じくらい音楽が好きなはずだと思って生きていた時期がある。だから初めて会う人にはほぼ必ず、音楽って何を聴いてるんですか?という質問をしていたものだった。その質問を続けていくうちに、実は半分くらいの人は音楽に興味がないのだと気がついたのだけれど。

音楽が好きっていう人は、その場の空気というか雰囲気というものを素早く察知するのも上手な人が多いように感じる。言葉や態度にして反応をしていなくても「何か」を察知することができる人が大半だ。とても繊細な人が多い。

そして、好きな音楽のジャンルっていうのものは、その人のキャラクターや環境をも見事に表現する。

トレンディな音楽が好きな人、
青春時代を忘れられない音楽が好きな人、
ウクレレや波の音が好きな人
ピコピコズンズンした電子音が好きな人
ドラマチックなピアノを好む人。
好きな音楽を知ることで、その人が大体分かる。


それと同じくらい、自分の気分を知ることも出来る。

大好きだと思っていた音楽が突然、苦痛に感じたり、今まで聴こうとも
思っていなかった音楽をリピートして聴いていることもある。音楽なしでは生活できなかったはずなのに、無音の日常が心地よかったり。もはや音楽はら遠ざかって、虫の声や鳥の声を聴きながらそれぞれの生活に思いを馳せたりするのが楽しい時もある。それもきっと音楽なのよね。

人のココロは、音楽に反映される。

気軽に聴けるようになった現代だからこそ許される、
気分で音楽を選ぶという贅沢。
今日の気分はどんなものだろう、と自分で音楽を選ぶ。
走り出したければ早いリズム、叫びたい時はカラオケソング、ドライブには陽気な音楽、キャンドルを灯す夜はしっとり浸れるフロー。時々、過去を思い出して感情が溢れてしまう時もある。そんな時は、感情をしっかり受け止めてあげるんだ。

音楽って、まるで自分の生活をドラマチックに鮮やかに色付けする絵の具。

どんな自分にも変われる、魔法のアイテム。

今日は、何を聴いて過ごそうかな。


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