【読書感想】イシューからはじめよ 著者:安宅和人
この本を手に取った理由
IT企業への転職が決まったため,意識を爆上げしつつ,学び続けなければならないと感じ,高い成果を出すためにはどうすれば良いのか?という気持ちで本書を手に取りました。
どんな本か?
問題に取り組む前に,本当にその問題を解決すべきなのか?重要なイシューなのか?を見極める必要があり,イシューを見極める方法から問題に対する解の質を上げる方法,纏めた内容を伝える方法までを本書では取り上げています。
重要だと感じたポイント
脱「犬の道」
犬の道とは,イシューの重要度が低いもしくは曖昧な状態で闇雲に課題解決を進めてしまうことです。仕事では根性や気合いという言葉に逃げずに「同じ時間でどれだけ質の高いアウトプットを多く出せるか」が重要であり,そのためにもイシュー設定が課題を取り組む上で最も重要であるとのことです。私の場合,現職の業務効率の施策を考え,実施した際に,目的を曖昧にしたまま分析やら改善方法を考えてしまい,時間を無駄にした経験があるので耳がいたいです。。。
イシュー度を上げる
イシューの見極めは「こんな感じのことを決めないとね」「やってみないとわからないよね」程度で決めるのではなく,強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが必要です。そうすることで必要な情報・分析すべきことが明確になりますし,結果を想定できるのでゴールまでのストーリーラインを考えられます。
どのようにイシュー度を上げるのか?
イシューを言葉にする時のポイントは以下の通りとのことです。
・「主語」と「動詞」を入れる
・「why」よりも「where」「what」「how」
・比較表現を入れる
イシューを分解してサブイシューを作り,ストーリーラインを考える
イシューだと大きな問いなので,いくつかのサブイシューに分解し,それぞれに仮説を立ててストーリーラインを組み立てていきます。そうすることで解の質がぐんと上がるとのことです。
絵コンテを作る
「絵コンテ作り」とは、ストーリーラインの個々のサブイシューに対して、必要な分析・検証のイメージ(個々のグラフや図表)をまとめることです。
この時に大切なのが、大胆に思い切って描くことです。
どんなデータが取れそうかではなく、どんな分析結果が欲しいのかを起点に分析イメージを作ることが重要です。
まとめ
本書の内容を身につけられれば,課題解決スキルを上げることができると感じました。「仕事で解決したい課題があるけどアプローチ方法が浮かばない。」という方にはヒントとなりそうなことが沢山載っていますのでぜひ一読下さい!
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