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元作詞家の尊敬する作家「大津あきら氏」③

♬ さよならのオーシャン

杉山清貴

〝引き潮の波が八月の愛を今飲み込むよ〟

 ど頭から〝大津マジック〟を感じる、皆様もご存知のヒット曲、杉山清貴氏がソロに転じた初シングル作品です。

 以前にも述べましたが、大津氏は楽曲を絵や映像にして表現することに長けた作家であり、その分かり易い例としてこの楽曲を挙げてみました。

 一方で
〝きっと同じ夢に急がせた
   若さだけ悔やんでも遅くて〟 
と来れば「あぁ、彼氏…ちょっと走り過ぎちゃったんだな」と二人のすれ違ってゆく様も容易に理解出来ます。如何に無駄を削ぎ落として簡潔且つ鮮明に表現するか?が、ある意味作家の腕の見せ所ですが、いやーこれが中々難しい訳です。

 〝助手席〟や〝ダッシュボード〟は我々世代には恋愛ストーリーに於いて大事なキーワードでしたが、昨今の若者たちはあまり車にも乗らないと聞きますし、そんな流れから歌詞の世界でも死語と化したのでしょうか🤔?

 太めで軽快なロックに別れ、切なさ、女々しさ等を乗せるのも意外に簡単ではないのですが、流石!大津あきら!その辺を全て完璧に仕上げていらっしゃいます。

 1986年発表
「♬ さよならのオーシャン」です。

ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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