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おしごと(中枢神経)

またまた難題に出くわしました。少しニッチな内容を含みます。

 3大疾病(がん 脳卒中 心筋梗塞)と言われますがどれも怖いですねー。ある日突然、宣言されたり突きつけられたりして。どれもオソロシですが特に頭の中のトラブルは本人の意識がなくなっちゃったりするので益々恐ろしいですね。
 日本人に比較的多いと言われるモヤモヤ病というのがあります。何か特徴的な症状あれば精査されて診断がつきます。最悪は脳出血・脳梗塞で発症!てなことも。今回はモヤモヤ病という稀な疾患をもつ方をいかに安全に管理できるかというお話。
 もやもや病は簡単にいうと頭の中で異常な血管が網目状に走行しています。それは普通の血管と違うので出血するかも知れないし、詰まるかもしれません。血管の流れをスムーズにするには血液をサラサラにする方法があります。お薬で言えば抗血小板薬というもの。モヤモヤ病を持つ人にとって解決策の1つがこの抗血小板薬。この是非に関してはこれまでにいくつか研究されているようですが、はっきり確立されたものはないよう。
 つい最近、気になったので調べてみましたところ・・・あまりよく分からないーみたいです(゜Д゜)ただ、参考になりそうなものはあったので現場で困っている方の一助になればと思いプチ紹介します。
 いろいろ発表されているロンブン・研究をがっちゃんこしてみて、全体を見渡してみたらどんな感じなん?というロンブン。2023年発表なので比較的新しいものです。今現在では最新と言えます。
 知りたかったことの結論は抗血小板薬がもやもや病患者における出血性脳卒中リスクの低下と関連していたー、虚血性脳卒中のリスクを低下させなかったーということ。

Forest plot of hemorrhagic stroke


Forest plot of ischemic stroke

意外な感じでしたー。血液サラサラにしたら脳出血になっちゃうリスクが上がるのかと思いましたが・・・。大きいモノサシでみると違うものですね。がっちゃんこしているので多少のひずみがあるので解釈には注意が必要ですが参考にはなるかと思いました。気になった方は英語を読んでみて下さいね。
 一人でも患者さんがハッピーに生きていけるように願っています。

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