「足るを知る」という生き方
こちらの記事をご覧いただきありがとうございます。
みなさんは「足るを知る」という言葉を知ってますか。
簡単に言うと、「無いもの」に注目するのではなく「すでにあるもの」に注目しようという考え方の事。
これは古代中国の哲学者、老子の思想です。
この足るを知るという考え方、生きる上で最強の考え方だと思います。
今回はその理由について述べたあと、「足るを知る」ために大切なことについてご紹介したいと思います。
1.満足度の高い生活とは
みなさんにとって「満足度の高い生活」とは何でしょうか。
一般的には、立派なマイホームに住むとか。良いクルマ、良い時計を持つとか。美味しいご飯を食べたり、美男美女と付き合うとか。そんな、周りの人たちがうらやむ生活を思いうかべると思います。
でもこの「満足度が高い=良いものを追求する」っていう考え方はとても危険なんです。なぜなら、
人間の欲望には終わりがないから
です。
例えば、大きなお金を手に入れた人は最初は幸福感が高いのですが、徐々に慣れてきて、さらに大きなお金を求めるようになります。その結果、事業などに失敗し、自己破産するというケースはよく聞きます。
また、素敵な恋人がいるのにマンネリ化してくると他の人に目移りしてしまう。高級車を買ったけど、すぐに飽きてしまって別の高級車への買い替えを検討している、という話もよく聞きますよね。
これらの考え方って、
良いものを手に入れる→慣れてくる→もっと良いものを求める→手に入れる→慣れてくる→もっと良いものを。。。
という無限ループにハマっているんですよね。
有名な歴史家であるユヴァル・ノア・ハラリさんも著書「サピエンス全史」の中で、
人間の快感は永続しない。人は室温を一定に保つ空調システムである。クルマや家を買っても幸福感は少しも増えず、体内のシステムはすぐに元の設定温度に戻る。
という事を主張しています。
この人間の欲望には終わりがないという人間の性質をしっかり認識しておくことがとても大事なんです。
そうしないと、幸せという名の造られた「幻想」を永遠に追いかけなければならないんです。ニンジンをぶら下げられたロバのようにはなりたくないですよね👇👇
2.「足るを知る」とは
じゃあどうすればよいのか。
実は「満足度の高い生活」って今この瞬間から過ごすことが出来るんです。
そのために、ぼくたちが普段持っていて、あたりまえになってしまっていることを一度整理してみましょう。
・今ある「健康」がなかったらどうか
・今の「仕事」についていなかったら自分はどうなっていたか
・今持っている「モノ」がなかったらどうか
・今の「パートナー」に出会っていなかったら自分はどうなっていたか
・「電気」や「水」がなかったらどうか
・「手」や「足」がなかったらどうか
・「目」が見えなかったらどうか
などなど。慣れてしまっていることをアタマに思い浮かべて整理してみると、少し考え方が変わってきませんか。
そもそも今の時代に生きているぼくたちって、これまでの歴史上の全人口の6%に過ぎないんです。ということは、94%の確率で他の時代に生まれていた可能性があるという事です。奴隷として生まれてきたり、戦争の兵士として生きていた可能性も十分にあるんですよね。
そのうえ、ぼくたちってとても恵まれている国、日本に生まれているんです。日本人は、現在の世界人口のおおよそ70分の1。
そう考えていくと、今のぼくたちって生きているだけで途方もない幸運に恵まれていると思えてきませんか。
今、ぼくたちがもっているすべての事は、自分自身が頑張ってきた結果というよりも、ほとんどが目に見えない偶然の結果なんです。
だったら今ある現状でどうやって満足な生活を送ることが出来るかを考える。これが「足るを知る」という生き方です。
足るを知っちゃえばお金なんかなくても、今この瞬間からいつでも満足できてしまう。だから生きていくうえで最強の考え方なんです。
世界一貧しい大統領といわれた、ウルグアイ元大統領のホセ・ムヒカの言葉があります。
貧乏な人とは、少ししか持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。
ぼく自身、この足るを知る精神を知らなかったために、たくさんの時間を浪費してきたな、と後悔しています。
ですのでみなさんには、ぜひ「足るを知る」マインドを身に着けて、ムダな時間を過ごさないようにしてほしいと考えています。
じゃあどうやったら足るを知れるのか。
ぼくのオススメは、日々の小さなことに感謝することです。「水」を飲んでいるとき、「食事」をしているとき、温かい布団で寝る時、そんな些細な瞬間にも感謝する。そういった習慣が身についてくると、心がとても満たされた気分で一日を過ごすことができます。
また、夜寝る前にその日を振り返り、その日感謝したことをノートに書き出してみることも効果的です。とても満ち足りた気分で、一日を終えることができますよ。
3.さいごに
世の中には、ぼくたちの「注意」をひくためのワナが沢山仕掛けられています。
購買意欲を高めるためのCMや広告、他人と比較させることで承認欲求をあおるSNSのたぐい。
世間一般が造った「幸せ」という名の虚構に踊らされると、自分軸がなくなり不安定で生きづらい人生を送ることになると思います。
ぼくたちはこの「足るを知る」精神を身につけたうえで、世界を客観的に眺めながら、自分軸を守りとおし、快適で満たされた人生を送っていきましょう。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。😆
ではまた
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