アメリカ人が「投資」を行う理由
アメリカ人は日本人と比べると、お金を積極的に「投資」に振り向けます。事実、アメリカ人は資産の約半分を株・投資信託で保有していると言われているんですね。
では、どうしてこのような意識の違いが生まれているのでしょうか。
日本人とアメリカ人のお金に対する意識が異なる大きな理由は、次の3つが挙げられます。
①インフレかデフレか
②金融教育の違い
③環境の違い
①インフレかデフレか
アメリカ経済は長らくインフレが続いてきた一方で、日本経済はデフレが続いてきました。インフレとは、モノやサービスの価値が上がって、お金の価値が下がること。一方で、デフレとは、モノやサービスの価値が下がって、お金の価値が上がることです。例えば、100円のジュースが120円になることがインフレです。持っているお金の量は変わりませんが、実質的にはお金の価値が減っていますよね。
ということは、インフレが進行しているアメリカでは、現預金を保有していると実質的にお金の価値が下がっていってしまうんですね。そのため、株や投資信託、不動産など、物価の上昇と連動しやすい資産に投資をするのです。一方、日本では長らくデフレが進行してきたので、現預金のまま保有していてもお金の価値はほとんど変わらないんですよね。このような理由から、日本人はリスクを取ってまで、あえて株や不動産に投資する必要はなかったのです。ただし、日本銀行は、日本経済をインフレに向かわせるための金融政策を行っていますので、今後インフレに向かっていく可能性も十分にありますよ。
②金融教育の違い
アメリカでは学校や親が子供たちに対して、しっかりとお金の教育をします。そのためアメリカ人は若い年代から投資を始めているんですね。また、日本人のように働いて得たお金はきれいなお金、投資で得たお金は汚いお金という先入観はありません。
日本では義務教育で金融教育はされませんし、親もお金に対する適切な知識を持っている人が少ないため、子供たちに伝えていくことが出来ないんですね。
(この点については、以前の記事でも触れていますので、こちらを参考にしてください👇)
③環境面のちがい
日本経済は「失われた20年」と呼ばれているように、株価は長らく停滞を続けており、記事を書いている現時点においても、いまだにバブル時代の最高値には届いていません。バブル崩壊時の株に対するネガティブなイメージが親世代から子供世代に伝わり、ぼくたちも「投資は怖い」と無意識に感じています。日本人は投資はリスクが大きいものだと考えているんですね。
その一方、ここ20年でアメリカの株価は約3倍になっているのです。アメリカでは投資で豊かな生活を送っている人の成功例が身近にたくさんあるため、投資を継続していけば豊かになれると考えているんですね。最近では若年層が若くしてセミリタイアを果たし、自由な人生を送っているという成功例も増えてきています。そのため、アメリカ人は投資をしないことがリスクだと考えているのです。
アメリカ人が投資を積極的に行う理由についてお分かりいただけましたか。今後の日本では昔ながらの終身雇用や十分な退職金、年金に頼りきりの老後生活は期待できません。アメリカ人を見習い、ぼくたちも投資に対するマインドを変えていく必要がありそうですね。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。😀
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