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映画感想:えんとつ町のプペル

Twitchのウォッチパーティで観た2本の映画の感想。

プペル編いくよ。

ワニ編は以下より



えんとつ町のプペル

廣田裕介(2020)

簡単なあらすじ
ハロウィンの夜に現れたのは謎のゴミ人間。えんとつ掃除屋のルビッチは彼に「プペル」と名付け、友だちになってくれと頼む。

夢を信じて行動する人をバカにする奴はバカだ、という主張をしてくる映画です。


原作・脚本・製作総指揮である西野亮廣氏の思想が、これでもかとにじみ出て、ファンであったりサロンメンバーの方々には堪らない作品に仕上がっているなぁという感じです。


映像や音楽の出来は悪くない、むしろ世に出回る数多のアニメ映画の平均値より圧倒的に高いだろう。ただ何か鼻につく、好きになれない。

そんな感覚に襲われた要因は、決して私が「アンチ西野亮廣氏」であるからではないと先に明記したい。

自己分析するに、「とんでもない既視感」と「透けて見える狙い」の2点に対する嫌悪が理由だと思う。まずは「とんでもない既視感」について記す。


とんでもない既視感

画像を探して逐一説明しようかと思ったが画像検索してサジェストを観た瞬間、すんげえダルくなったので画像はナシでいく。

本作品は明らかに数多の作品の影響をモロに受けている。もちろんそれは悪いことではない、がオリジナル面して「どや」とされるとイラついてしまうのは許してほしい。

少なくとも影響を受けたんだろうな、と感じた作品群を記していく。

天空の城ラピュタ、をはじめとするジブリ作品
リメンバーミー、をはじめとするピクサー作品
ワンピース
グラップラー刃牙
妖怪ウォッチ
スーパーマリオ
ファイナルファンタジーⅦ

映画では最早あるあるの、オマージュってやつがありますが、これは違います。視聴者に「もろ影響受けて丸々持ってきちゃったんじゃ」という疑念を抱かせるのはダメです。


透けて見える狙い

意味のない掛け合いややり取りが多い。

例えば、プペルとルビッチが要所で行うながったらしい気持ち悪いハイタッチ。唐突にやり出して意味ありげなようで、マジで意味がなかったアレはなんなんだ。視聴者が真似してバズれ!!とでも思ってたんじゃなかろうか。ってかこれはベイマックスのパクりじゃねーの?と思った。

例えば、映画冒頭のハロウィンダンスだ。ダンスする必要性がまったく感じられなかったが、とにかく陽気に楽し気に踊っている様は、どう見ても「妖怪ウォッチの妖怪体操」のようなバズり狙いだった。

とにかくウケを狙って作りました。が透けて見えるから覚めるのだ。「綺麗な映像でうならしてやるぜ!」とか、少しでも狙いのベクトルが異なればこの嫌悪感はなかったかもしれない。



更にいうなら脚本もよくない。

物語の終盤に「爆弾をつかって煙を払い街の人たちに星を見せる」というゴールを目指して、主人公たちが奔走するのですが

だからなに?

なんすよね。


一人で観りゃあよくね?

わざわざ自分をバカにした人たちに見せつけるのは、なんだか意地が悪いですよね。夢を叶えるのと、夢をバカにした奴らに一泡吹かせるはセットじゃないといけないの?

異端審問会は善悪でいえば、よくない手段で「えんとつ町」という社会を形成してたかもしれませんが、それも公平公正な社会を望んでのことだった訳で

個人の夢云々で社会ごとぶっ壊していいものか…
いやぶっ壊すならせめて「そんな社会俺は気に入らねえんだ!ぶっ壊してやるぜ!」と宣言するぐらい潔くあってくれ、善人面するな。



あとはポエムパートが辛かった。

スコップというおしゃべりクソ野郎の語りとか、フィナーレ直前の親父の語りとか。長いのよ、ポエム長いのよ。

あいだみつをを見習え。

「にんげんだもの」の7文字に魂を込めたあいだみつをを見習え。



はい、総括ね。

影響を受けたであろう元作品を観ましょう!

終わり!

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