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ひがたま⭐️リハビリ文庫#1『罪の声』

はじめまして。ワタクシ、ひがたまと申します。
劇団の役者&制作をしております。
よろしくお願いします。

さて、ワタクシ、子供の頃は本が大好きでした。
幼い頃、寝る前に母が絵本を読んでくれたり、昔話を聞かせてくれたおかげで、物語が好きになったのかもしれません。
ただ、なんでもかんでも好き、というわけではなく、好きな本は決まっていて、小学生の頃は、『ああ無情』を繰り返し読んでいました。

新しい物語に手を出すよりも、自分の好きな世界に浸りたい気持ちが強かったのでしょう。
その気質は、今も変わらない気がします。

その後、中学時代は明治文学を読まねばという思い込みから、新潮文庫の100冊シリーズの罠にまんまとハマリ、夏休みは買えるだけの文庫を買って、読み漁りました。

と、このまま順調に本好きな大人になるのかと思いきや、高校時代に大きな変化が生じたのです。
私が所属していた演劇部では、秋の地区大会用に選んだ脚本を、夏休みいっぱいかけて読み解く"脚本解釈"というものがありまして、ト書きの意味からセリフの一字一句に至るまで、徹底的に深掘りして、脚本の意図を明確にする作業を続けます。
そのおかげで、演劇部としての成績は優秀でした。
しかし、私は、小説が読めなくなってしまったのです。
小説の中の登場人物が何か話すたびに、その意図は何か、どんな抑揚なのか、間合いはいかに、などなど、1行読むのにも時間がかかり、一冊の小説を読み終わるのに何カ月も要するようになったのです。
そうなるともう、小説を読むことは楽しみではなく、作業になってしまい、最終的には、小説を読むことが辛くなってしまいました。

さらにもうひとつ難儀なことに、私は子供の頃からとても感情移入しやすい性質な上に、物語の先を読むクセがあるため、ちょっとでも感動的な場面があると、顔が腫れるほど号泣してしまうのです。
映画もそうなので、厚手のハンカチと伊達メガネがないと、映画館には入れません。

なんとめんどくさいのでしょう。。

まあ、そんなこんなで小説を読むことから離れて数十年。決して、読みたくないわけではない。読みたいけど、読むクセがついていない。
そこで一念発起し、リハビリすることにしました。
ルールは下記のとおり。

▪️読むのは文庫の新刊小説。自分の趣味以外のものも読む
▪️書店の今週の第1位もしくは上位3位内の作品を選ぶ
▪️毎週月曜日からスタートする
▪️1週間に1冊ペースを守る
▪️1日あたりのページ数を決めて読む。流し読みでもよいのでとにかくページ数をこなす
▪️読んでみてどうだったかの記録を残す

早速、最寄りの紀伊國屋書店で第1位の小説を買ってきました。記念すべき第1冊目。
2020年11月3日文化の日。
リハビリ文庫、はじめます。

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