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お話のお話

世界には、いい話、素晴らしい話、ためになる話、聞いておくべき話がたくさんあります。それらの話は私たちにとって大切な話だから、人から人へ永く語り継がれてきたのでしょう。

私たちは様々な豊かさを享受しながら生きていますが、とりわけこういった「話」こそ、人類にとって「共有されるべき宝」であると私は思っています。その、たくさんある大切な話、宝のような話の中で、私が是非とも皆さんに聞いてほしい話がひとつあります。

始めに断言しておきます。この話を知っているか知らないか、それで人生は大きく変わる可能性があります。大げさな言い方ではなく、私自身文字通り「大転換」がありました。もちろん知ったからといって、何も変わらないという人もいるでしょう。こればっかりはご縁としか言い様がありません。しかし、とても残念なことに大多数の人は、そもそもこの話を知ることすらなく一生を終えてしまうのです。本当にもったいないことです。なのでまずは何よりこの話を「知る」ということが大事なのです。

ただ、知ったからといってすぐにどうにかなるというようなことではありません。突然人生が好転したり、運気が上がったり、悩み事が解決したり、そういうことは一切ありません。しかし、知らないことには何も起こらないし、変わることもありません。だからまずは知ってほしいのです。その話を聞いて、信じる必要も全くありません。まずは聞くだけ聞いて、そういう話があるということを知ってほしいのです。

さて、私、東野たまがいつも「南無阿弥陀仏」とか「なんまんだぶ なんまんだぶ」とか言っているのを何なんだろうと不思議に思っていた方もおられるのではないでしょうか。正直気持ち悪いなと感じておられた方もいるはずです。実は私が皆さんに聞いてほしいお話というのは、正にこの「南無阿弥陀仏」とは何なのかということなのです。せっかくこのようにnoteで出逢うことができたあなたと私ですので、あなたにとって私がご縁となり、このお話を紹介させていただければと思っております。南無阿弥陀仏って何だろう?と思われた方は是非聞いてみてください。このお話のことを「南無阿弥陀仏のおいわれ」といいます。少し難しい言葉では「仏願の生起本末」と呼ばれています。

「仏願(ぶつがん)」とは、文字通り「仏様が建てられた願い」のことです。より具体的には、「阿弥陀仏」という仏様が建てられた願いのことを指します。

「生起(しょうき)」とは、なぜ阿弥陀仏がそのような願いを建てられたのか(建てる必要があったのか)という「理由」のことです。

「本末(ほんまつ)」とは、その願いを建てられた阿弥陀仏は何をされたのか、そしてどうなったのかという「結果」のことです。

これは私たち一人ひとりに関係する話です。「私は仏教徒ではありません」「私はそもそも宗教などという非科学的なものは信じていません」という方にも関係する話です。ある意味残酷なことですが、人間である以上、自分には関係ない、自分には当てはまらないということはあり得ないのです。だから、まずは「知る」ことから始めてほしいのです。

皆さんも浄土真宗という仏教の宗派を聞いたことがあると思います。仏教には様々な教えが説かれていますが、浄土真宗で説かれていることは、この「仏願の生起本末」ただひとつです。それを聞かせていただくことを「聴聞(ちょうもん)」といいます。浄土真宗ではただひたすらそのことを聞かせていただくのです。修行をしたり、善を行い功徳を積んだり、そういうことは浄土真宗ではやりません。ただひたすら「仏願の生起本末」を繰り返し繰り返し聴聞させていただくのです。

それでは本題に入りたいと思います。

と言いたいところですが、正直、私の文章能力、表現力では、正確に仏願の生起本末をお伝えする自信がありません。もし間違って伝えてしまってはそれこそ大変なことです。事実、浄土真宗の看板を掲げてはいても、説かれている内容が仏願の生起本末とかけ離れている団体もたくさんあります。また、仏願の生起本末が説かれてはいるものの、その内容が間違っていたり、正しく説かれていなかったりという場合も多々あります。浄土真宗に興味をもたれ、聞いてみようかなと思われた方は、くれぐれもお気をつけ下さい。

私の仏教の先生のひとりに久保龍雲という方がいます。浄土真宗本願寺派の僧侶をされています。その方が制作された、仏願の生起本末について、正確かつ非常に分かりやすく説明されたウェブサイトがあります。以下にそのサイトのリンクを貼っておきますので、もしここまで読んで、仏願の生起本末に興味をもたれた方は、ご覧になってみて下さい。


「ゼロからわかる浄土真宗」
*第7章が仏願の生起本末について書かれているところですが、より深く理解したいという方は、このサイトの最初から読まれることをお勧めいたします。このサイトを読めば一通り仏願の生起本末について「知る」ことができるはずです。

今日は皆さんにまずは知っていただきたい「仏願の生起本末」のお話をさせていただきました。皆さんが皆さんご自身と出逢うご縁になればと思います。

 

南無阿弥陀仏

 

 

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