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日本酒~金賞って何?~

スーパーで日本酒を買うと、全国新種鑑評会金賞受賞!、モンドセレクション最高金賞受賞!等色々ラベルが書いてありますよね。気になったので2つの賞を調べてみました。

①全国新酒鑑評会とは
ストレートな金賞受賞、はこの好評会で取らないと載せられないそうです。

独立行政法人酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催により実施される、全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会で、1911 年から始まる、業界では一番権威のある賞として位置付けられています。
審査方法は全てブラインドで銘柄や産地など先入観を与えるような情報は一切なく、酒質を競い合います。
 
部門はいくつか分かれていますが、純米大吟醸ではなく大吟醸で勝負するところが多いそうです。
醸造アルコールを添加することによって香りを閉じ込め、味に締まりがでてキレの良い酒になるのです。
審査員が香りだけ感じて吐き出すことや、酒蔵が審査用に傾向と対策を練って同じようなお酒を作ることから、金賞を取ったお酒が必ずしもおいしいわけではないですが、その酒蔵の技術を判断する指標になります。


2つ注意点としては、

・金賞を取ったのは、そのブランドの大吟醸なり純米大吟醸なので、スーパーに2020年金賞受賞!と書かれたただの吟醸酒は、審査員においしいと言われたわけではないということ
・金賞を取ってる銘柄は結構多いということです。
2020年はコロナにより金賞はなしですが、2018年は232銘柄2019年は237銘柄が金賞を取っているのですね。出品種の1/3が金賞になるそうです。


https://www.ssnp.co.jp/news/liquor/2020/05/2020-0522-1940-15.html
https://www.ssnp.co.jp/news/liquor/2019/05/2019-0517-1647-14.html
https://www.ssnp.co.jp/news/liquor/2018/05/2018-0518-1217-14.html


②モンドセレクション
モンドセレクションは、食品、飲料、化粧品、ダイエット、健康食品、水道水まで幅広い商品の技術的水準を審査するベルギーにある民間企業です。
100点満点の90点以上で優秀品質最高金賞、80点以上で優秀品質金賞、70点以上で優秀品質銀賞、60点以上で優秀品質銅賞となります。

2017年は、2965製品中420製品が最高金賞、1368製品が金賞と過半数が金賞以上に認証されており、90%以上の2691製品が銅賞以上に認証されていることがワールドビジネスサテライトで話題になり、お金を払えば貰える賞という印象を自分も持っていたのですが、全国新酒鑑評会に比べると最高金賞は少ないかなと思いました。

2020年の最高金賞の日本酒は(自分が確認した限り)28種でした。
https://www.monde-selection.com/ja/awarded-products/
3年、10年、25年連続で賞を取ると(3年の国際最高品質賞は金賞以上)賞が貰えるみたいなので安定感の基準にはなりそうですね。



総論としては、金賞取ってる日本酒多すぎてあんま参考にならないな!
ということです。賞レースに出してない独自の路線を行く酒蔵もたくさんありますし、自分で好きなお酒を見つけるにこしたことはないですね。
ただ、酒蔵の技術力、味の安定感の指標にはなるので、スーパー等で日本酒を買う時、そのラベルが何を表してるのか考えながら選んでみるといいかもしれませんね。

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