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日本酒~くどき上手~

くどきじょうずとは、山形県の亀の井酒造のお酒です。
1983年から、インパクトのあるネーミングと浮世絵ラベルをモチーフとした「くどき上手」を東京へ向けて展開し、有名になりました。
名前は豊臣秀吉をイメージし、万人を説き伏せる・出世するというところから来ています。



作っているお酒の7割がくどき上手で、洗練された吟醸酒を目指し、酸度が低いのが特徴です。

1300石全量吟醸仕込みで、平均精米歩合が45%という驚異的な酒蔵です。
米が吸水しやすく、酒造りに最適な超軟水を使用しています。
酵母は小川知可良先生が造り上げた小川10号酵母を基本にして造られます。200坪以上の冷蔵設備を整え、全商品が出荷直前まで全て冷蔵管理されています。

また、地元羽黒町産酒米「美山錦」「出羽燦燦」をはじめ、「山田錦」「雄町」、さらに「亀の尾」「酒未来」「羽州山田錦」「愛山」など、個性豊かな14種以上の酒米を駆使しています。


雄町、酸度10.0のばくれんも有名ですが今回はスーパーくどき上手を飲みました。


(精米歩合30%日本酒度-5.0酸度1.4アミノ酸度1.0種米改良信交)
大吟醸を感じる、果実味のある爽やかな香りがあり、なめらかな味わいの中で甘さが少し残るような上品な味でした。
名前のインパクトも面白いですが、安定した実力のあるお酒なので、吟醸酒が好きな方は是非どうぞ。




備考 1石(ごく)ってどのくらい?

①容積
石は容積の単位です。
1石=10斗=100升=1000合
1合は180mlなので1石は180Lですね。
②重さ
1合(180ml)の重さは150gなので1石は150kgです。
また、戦国時代では「大人1人が1年間に消費する量」の米を生産できる面積という単位でもありました。(3食×365日)
③面積
1石の米を収穫するには1/3反(200畳)くらいの面積の田んぼが必要でした。
④金額
50%の税金を納めた後、300万の年収を得るくらいの価値です。3万石以上で城主になります。


ちなみに、居酒屋で出される1合は180ml、2合は360mlを下回っていることが多いです。
業務用食器店のテンポス等で販売されているとっくりが、少し小さめに作られているからで、満タンに注いでも1合が170ml、2合が350mlくらいでした。
大量生産でないとっくりを使ったり、150ml表記で売っている居酒屋等は適切に対応されていると思います。
普段使われている酒器がどのくらい入るのか調べてみても面白いかもしれません。

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