「あなたは〇〇で拾われた子なの」というフレーズ

どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。

「あなたは〇〇で拾われた子なの」
というフレーズを耳にしたことはありますか?

今時のご家庭では使用されてしないミームかもしれませんね。

今回は拾われた子だと信じ込んで育ってしまった私について、話をしていきたいと思います。

「あなたは橋の下で拾われた子なの」

どんなタイミングで言われていたのかは全く思い出せないのですが、私は小さい頃によく「あなたは橋の下で拾われた子なの」と母から言い聞かせられていました。

何度もその話をされるうちに、自身の中でまことしやかに感じられるようになっていきました。

母が毎回至って真剣に話すものですから、本当にそうなんだろうなと思いは強まっていきました。

時折「嘘だよ」と言われることもありましたが、嘘だと告げる時の方が冗談めいていた為、かえって本当なのではないかという思いを加速させました。


説得力を持たせてしまったいくつかの要素

それでも普通なら信じないものなのかもしれません。

しかし、以下の3つの要素から信じるに至ってしまいました。

①父に似ている

私は幼い頃からよく父によく似ていると言われていました。

父に似ているのは血縁があればこそと思っていました。

「橋の下で拾ってきた」
と言われた際、父と私がよく似ているのだから親子なのではないかと言い返したことがあります。

それに対して母からは以下の返答がありました。

「そっくりだから拾ったんだよ」

確かにそれは拾う理由になり得るなと、子どもだった私はなんとなく得心してしまいました。

②父と私と妹

私には2つ下の妹がいました。

妹は父から大層可愛がられており、妹を泣かせたりしようものなら(それが私の非によるものでなくとも)ボコボコにされました。

それ以外にも何かある度に私には“躾”が与えられてきました。

妹と私の扱いの差は実子か拾われてきた子かの違いなのかもしれないと思うようになりました。

母は私に優しく、真冬に外階段の踊場に縛り付けられた時も真っ先に助けてくれました。

母が私を拾ってきたから、献身的に面倒を見てくれるのだと思うようになりました。

③血液型の話

血液型も私の思い込みを助長させました。

父:B型
母:A型
私:O型
妹:AB型

幼い私は血液型の仕組みも分からないまま、私だけが除け者で、本当に拾われてきた子なのだろうと思うようになりました。

中学の理科の授業

理科の授業でABO式の血液型について学んだ際、私は衝撃を受けました。

A型とB型からでもAO×BOであれば我が家のような配分があり得ると知り、今まで根拠のように思えてきたものが信ずるに値しない妄想だったと悟りました。


蛙の子は蛙

見た目だけでなく気質や様々な要素において、父と母からの遺伝を感じます。

出来る限り父から遠い人間で有りたいが故に冷静な振る舞いを演じ続けていますが、ことあるごとに父のような激情が頭をもたげてしまいます。

何かしらで遺伝的要素を感じる度に、私は父と母の子なのだと痛感させられます。

良し悪しはともかくとして、それは抗いようのない事実なのだと思います。

自分がされて嫌だった事は人にしないように、それだけを胸に自分らしく生きていければなと思う次第です。


おわりに

人生を振り返るたびにモヤモヤすることもしばしば有りますが、こうやって少しずつでも吐き出していければと思います。

最後までお目通し下さった方、ありがとうございます。

また何処かでお目にかかれたら幸いです。











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