学歴とそれ以外の様々なコンプレックス

どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。

Twitterを見ていると、学歴や偏差値についての話題が定期的にTLに流れてくるように感じます。

私は学歴コンプという言葉を耳にする度、ある男性のことを思い出してしまいます。

今回の記事では私と彼との遭遇と未だに記憶に残っているやり取りについてを記していきたいと思います。

私の学歴について

まずはじめに、私自身は低学歴です。
過去の記事でも言及したことがあるかもしれませんが、所謂Fランの私文卒です。

高校の偏差値も決して高くありません。
小中も普通の公立学校です。

大学はAO入試、高校は推薦入試だったので、そもそもまともに入試を受けたことがありません。

高校はもっと偏差値が高い所を受けるよう、当時の担任にしつこく勧められていたのですが家庭の事情からお断りしています。
(ここら辺のやり取りも私の中では強く印象に残っているので、近々文章として残しておければと思います)

私は私の人生を何かと環境のせいにしてしまいがちなのですが、きっと言い訳でしかないのだと思います。

中学の時にテストの結果でシャーペンの芯を賭けて競い合っていたKくんは京都大学に進学していたので、単純に私が努力しなかっただけだと言えるでしょう。

他の記事でも度々触れていますが、当時の私は大学まで進学するつもりはありませんでした。

高校も行けると思っていなかったので、その観点では十分に成功していると言えるかもしれませんね。


奨学金

大学入学とともに上京し、学費や生活に関わる費用は自身で賄っていました。

とは言っても大学の入学費用は免除(特待的な制度だったと思います)でしたし、学費に関しても減免制度でほとんど納めていないような状態でした。
(その制度があったことも大学選択の決め手になっていました)

家賃は激安(3万5千円)だったので、生活費を切り詰めればアルバイトでも何とかなっていました。

焼肉屋とコンビニ(夜勤)を掛け持ちしており、焼肉屋の賄いで食費も節約できていました。

コンビニ夜勤の先輩Eくんが毎週読み終わった週刊少年ジャンプを提供してくれたので、お金が無いなりに娯楽も享受できていました。

しかし、実家の全焼で妹を養わなければならなくなった為、一人暮らしのようには上手くいかない部分が出てきました。

そこで奨学金という案が浮上したのです。

世間一般的には奨学金=借金というイメージが強いかと思いますが、中には給付型の奨学金も存在します。

※とはいっても給付型は種類も少なく、どれも倍率が非常に高いです。

私はとある企業が手掛けている給付型の奨学金になんとか滑り込むことができました。

応募には大学の教授の推薦文が必要だったので、おそらく書いてもらった推薦文が素晴らしかったおかげだと思っています。

そんな周囲の方々のご厚意のおかげでなんとか生きてこれている状況です。

対人に関する運はとても良い方なのかもしれません。


年に一度のパーティーで

先述の奨学金では、受給者を対象としたパーティーが年に一度のスパンで催されていました。

都内の高層ビルの上層階で、立食形式でお酒も飲み放題という大盤振る舞いです。

タダでお酒が飲めるというだけで私は毎回ウキウキでした。

参加者のほぼ全てが高学歴で、低学歴なのはおそらく私しかいなかったのではないかと思います。

そこで出会ったのがKO義塾大学に在籍する一人の男性でした。

はじめは特に変わった様子もなく普通に話していたのですが、私の大学名を聞いてから態度が豹変しました。

「あれれ〜、〇〇大学みたいなところに通っている人が、どうしてここにいるのかな?」

「ここは君みたいな人がいるところではないよ」

「君はまだ就職決まってないんだって?〇〇大学じゃ仕方ないね。僕は✕✕に就職が決まっているよ」

といったような有り難いお言葉の数々を頂戴しました。


ビンゴ大会と悪ノリ

パーティーのプログラムの一つとして、ビンゴ大会がありました。

このビンゴ大会は毎年恒例の行事で、豪華景品の数々に参加者は目を輝かせます。

こういうのっていくつになっても楽しいものですよね。
一昔前だと会社の社員旅行とかでもこういうビンゴ大会があったりしたのかなと思います。

参加者は配られたビンゴカードを手に持ち、パーティー会場の一角に固まります。

どういう訳か先程のKOボーイは私達の近くにいました。
数十名の参加者がいる中で私の近くにいる必然性は存在しないのですが、他に友人や話しかけられる人ができなかったのかもしれません。

彼はビンゴ大会中も私に語りかけてきます。

「どう?ビンゴしそう?そんな訳ないか。〇〇大学みたいなところに通っている人には難しいよね」

学歴とビンゴに相関関係がない事は明白であり、ここら辺から私も面白くなってきて悪ノリするようになってしまいました。

「いや〜、全然ダメそうですね。私のようなモノにはビンゴなんて手が届かなさそうです」

私がスルーしている間は静観していた面々も介入し始めます。

「やめなよ」
「ここにいるってことは大学に関わらず優秀だからじゃないのかな」

KOボーイは返す言葉もなく、もにょもにょとしながらも黙りこくります。

一瞬の沈黙をビンゴの数字発表が打ち破ります。

「あ、ビンゴだ」

気が付くと私のビンゴカードには一筋の空列が出来上がっていました。

「すみません、〇〇大学なのにビンゴをしてしまいまして」

そう彼に告げながら前に出て景品を受け取りました。
(もう後半戦で下位賞に相当するものでしたが嬉しかったです)


おわりに

少しやりすぎたし、私も性格が悪かったなと反省しています。

あまりにもしつこくイジられたので大人気ない対応をしてしまいました。

後々知ったのですが、彼は私と同じ大学の、女性にこっぴどくふられていたそうです。
つまりは完全な逆恨みというやつですね。

彼とはそのパーティー以外では会うことがありませんでした。

他の面々とはパーティー以外にも個人的に会ったりしていました。
優秀な方ばかりで、私にとってはとても刺激的でした。

最後までお目通しくださった方、ありがとうございます。

また何処かでお目にかかれたら幸いです。






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