執着の泡 (Twitter140文字小説)

 グラスを洗いながら、ふと思う。

 手が泡を纏わせている。

 気を配っても手にはつく。

 纏う泡はひどく汚ならしく目に映る。

 私もそう嫌悪されてるのかしら。

 汚ならしく纏わりつく洗剤のようだと。

 あなたがあの人と結婚しても、私は貴方を愛してる。

 流すと消える、ただ泡にはなってやるものか。

 あとがき

 粘着質な女性を描きたく執筆した作品です。

 粘着質をなにに喩えられるか、考えてここに行き着きました。



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