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始まりの予感 (Twitter140文字小説)

 薄明を迎えると僕は使い古しのランニングシューズの紐を結ぶ。

 うっすらと空が白む時間は、心がゆっくりと浄化されるようで好きだ。

 駆け出す僕の前からポニーの尻尾をなびかせた人が来る。

「おはようございます」

 にこりと笑むその人に、鼓動が急速になる。

 これ走ったからじゃないよね?

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