雨の日ばかり続くのは
雨の日ばかり続くのは お空の上が晴れているから
そう思っていた幼い頃 僕は大人のようには
ものわかりがよくなかった
けれど 心の中は 大人みたいに
泥にまみれてもいなかった
大人になった僕の心は どうだろう
ものわかりがよくなったとは言えないのに
心の中は泥まみれ
空の上の天気など 気にもしなくなった
雨の日ばかり続くのは 誰かのせい
その疑問を解決してしてくれる人の言葉を
探すだけの日々
雨の日に雨雲ばかり気にしながら
心の中を汚す僕
そんな自分が情けない
空の上は いつも晴れてて
空の下は ときどき晴れてる
そんなことは当たり前
空の上は晴れているのに
どうして地上に雨が降るのか
それは 大人になって知ればいいこと
お空の上が晴れていれば
君はどうでもよかったの？
お空の上が晴れているなら
いずれ地上も晴れるのかな？
お空の上が晴れならば
地上は雨でも構わない？
幼かった自分に尋ねる僕
雨の日ばかり続いても 君は泣いてはいなかった
お空の上にある晴れを ただ喜んでいた
小さな瞳は きらきら光り まあるいきれいな星になる
空の上にある晴れも 地上の晴れだと信じたとき
大人になった僕の心も変わるのだろうか
雨の日ばかり続くのは お空の上が晴れているから
そこに非難や悪意はない
雨の日ばかり続いても 雲の上には晴れがある
そう思うことで 僕は強くなる
そして 心は 少し浄化される
どの雲の上にも晴れはある
だからいいとは思わないけれど
晴れた日には その幸運に感謝しよう
雨の日を嘆かないよう
雨の日を恨まないよう
自分の心が疲弊しないよう
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