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星空の未来

これを読んでいるあなたのお住まいの地域から、夜空に星はたくさん見えるでしょうか。
東京の都心部に住む私のところからは、残念ながら漆黒の闇とはとても呼べず、満天の星空は見るべくもない。

それでも、乾燥した無風の夜晴空では、それなりの数の星が瞬いている。
この時期、南の天頂付近にアークトゥルスが輝く。
周りの何者にも邪魔されず、堂々と燦然と煌めく。

しかし、これを読んでいるということは、近い将来、そのアークトゥルスのみならず、星空自体が見えなくなるかもしれない。
これを読むには、ネットワークが必要となり、そのネットワークは通信衛星により供給される将来となる。
その通信衛星が増えれば増えるほど星は見えなくなり、星だと思って見たものは実は通信衛星だった、そんな将来になるからである。

今現在でも、夜空に見える星のうち、およそ1割が通信衛星の光である。

「この時期、南の天頂付近に、◯◯37号衛星が輝く」
こんな文章を書く時がいずれやってくる。


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