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東京ドーム

2024.02.18

オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームを観に行ってきた。それがなんか凄すぎたので書く。

この番組が始まったのは私が中学2年生のとき。深夜ラジオにハマり始めたころ、ラジオの話ができる友達が1人だけいた。各々が初回から毎週欠かさず放送を聴き、月曜日に感想を言い合っていた。そのうち疎遠になったが、あの子も今日ドームに来ていたのだろうか…と考えると感慨深い。

当時の私のラジオの聴き方は、父親が買ってくれた1番安くて小さなラジカセのアンテナをめいっぱい伸ばし、実家のリビングの窓際で電波の入りやすいポイントを探し、ダイヤルをゆっくりと回しながら聴きたい番組の周波数に合わせる。ラジカセが動かないように固定したら、SONYのウォークマンを接続し、番組が始まる直前に録音ボタンを押す。番組が終わる深夜3時まで起きてられないので、冒頭部分を聴きながら寝落ちし、朝起きてから録音を停止する。そうすると、1つ5〜6時間のデータがウォークマンの中に蓄積されていく。それを、1週間後の放送日までに何度も繰り返し覚えるまで聴くのが通学時間の楽しみで、電車で笑いを堪えながら聴くラジオは最高だった。

オードリー以外の番組もいくつか並行して聴いていた。毎日、新聞のラジオ番組欄を観て、最小限の文字数に省略された深夜ラジオのタイトルを見つけ出し、面白そうな番組があれば同じ方法で全て録音して何度も聴いた。

オードリーのオールナイトニッポンに関しては、初回放送が映像化されたDVDも、武道館ライブの特典シール付DVDも買った。しかし、スマホでradikoやSpotifyで聴くことが主流になってからは、膨大な数の番組と簡単に出会えるようになり、次第にオードリーのオールナイトニッポンを聴く回数は減っていった。

そんなときに、東京ドームでオードリーのオールナイトニッポンのライブがあることを知った。あの初回放送を聴いた日から15年も経っていることに驚いたし、好きで仕方なかった番組のことを思い出して15歳の頃に引き戻されたような気がした。久しぶりにラジオを聴くと、あの頃と変わらない雰囲気の2人がしょーもない話をしていて、実家に帰ってきたようだった。
オードリーの2人は15年間もこのラジオを毎週ほぼ欠かさずやってきたのか…とんでもないな…

ライブ当日、会場に行くと周辺はリトルトゥース達で溢れかえっていた。ドームのチケットが完売するんだから人が多いのは当たり前だが、自分と同じように毎週ラジオを聴いてきたリスナー達が、本当にこんなに存在するのだと目の当たりにして驚いた。仲間がこんなにいるのだと感動した。

オードリーのオールナイトニッポンの放送が始まったのは、オードリーの2人が30歳のとき。私も今30歳だ。同じ30歳で始めたことを15年も続けていたら、東京ドームのように夢のある大きな場所に辿り着くことができるだろうか。続けてみないと分からないけど、続けていけば何かに繋がっていくと信じる勇気を2人からもらってしまった。今日もラジオを聴きながらひたすら手を動かすこと、死んでもやめんじゃねぇぞ。


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