見出し画像

台湾華語/される、させる「被」「讓」「叫」「害」

「盗まれた!」「弟に自転車乗っていかれた」など事の大小は様々ですが、基本的には気持ち的な“許せない”という被害を表す「被」

「もう5時だよ、みんな帰りなさ〜い」「ママがコーラを飲ませてくれない」などの(まだ気持ち的には許せる)誰かが何かをさせる意味の使役「讓」

「ママがバレエを習えって言う」「早く食べなさいっていつも言われる」こんな風に命令のニュアンスになるのが「叫」

これらの受け身の形、どのように使い分けるか見ていきましょう!

被害を表す「被(ㄅㄟˋ/beˋi )」

主語(名詞)+被+行動する人(物)+(給)+動詞

✴︎「被」のみ行動する対象の人物、ものがわからない場合、省略可能

✴︎基本的には被害を表すが、純粋な使役文型で使われることもある

・私の本がクラスメイトに持っていかれたから、宿題ができない:我的書被同學回家去了,所以我不能寫功課

・弟の部屋が犬に荒らされた:哥哥的房間被小狗弄亂了

・携帯が盗まれた!どうしよう!:我的手機被偷了,怎麼辦!

・家の近くのあの銀行が強盗にあったらしい:聽說我家附近的那家銀行被搶了

・彼は学級委員に選ばれた:他被選上班長


気持ち的にまだ許せる「讓(ㄖㄤˋ/raˋng) 」

主語(名詞)+讓+行動する人(物)+(給)+動詞+RC

・あなたがはっきり話さないから、訳がわからなくなった(バカになった):你說得不清楚,我讓你給弄糊塗了

・私のバイクが弟に乗っていかれた:我的機車讓弟弟開走了

・ごめんね、あなたのコップ割っちゃった:對不起,你的杯子讓我打破了



「叫」

使役の文型ではあまり使われない

主語(名詞)+叫+行動する人(物)+(給)+動詞

・買ってきたお肉を犬に食べられた:我買的肉叫家裡的狗給吃了

・友達に食べてもらおうと思っていたケーキを家族に食べられた:我要請朋友吃的蛋糕都叫我家人吃光了


誰かに何かをさせる「讓」「叫」

主語+「讓/叫」+人+動詞+目的語

✴︎実際に行動するのは「讓/叫」以降の“人”

✴︎この文での「叫」は命令のニュアンスを持つ

・もう5時だ、先生がみんなを帰らせた:已經五點了,老師讓我們回家

・ママは僕たちにコーラーを飲ませない:我媽媽不讓我們喝可樂

・ママがピアノを習わせる:媽媽叫我學彈鋼琴

・ピクニックの前に、ママは何を用意しろって言った?:野餐以前,媽媽叫妳準備哪些東西?

・先生がデイビッドに寝るな!といった:老師叫大衛別睡覺!


主語+「讓/叫」+人+形容詞

✴︎対象の人以降の文で形容詞が来る場合、「叫」は良くない意味のことが多い

・彼の告白は私を興奮させた:他的告白讓我很興奮

・生徒が不真面目なのは、先生を怒らせる:學生不用功叫老師很生氣

・毎回期末テストは私を緊張させる:每次期末考都讓我非常緊張

・今日の天気は暑くもなく寒くもない、みんなを心地よく思わせた:今天的天氣不冷不熱,讓人覺得很舒服


明確な理由がある場合に使う「害(ㄏㄞˋ/haˋi )」

✴︎何か理由がある場合に明記した上で、それが影響する場合

・今日は学校のエレベーターが壊れてて、授業に遅れちゃった:今天學校的電梯壞了,害我來不及上課

・(あなたの話を聞いてたら)家が恋しくなったよお:你害我開始想家了


誰かに〜された、何かによって自分の気分や行動がどうなったという使役の文法を紹介しました!被害、ちょっと許せる…その人の受け取り方で使い分けているのも面白いポイントですよね(๑・̑◡・̑๑)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?