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【コラム】見返りがないと、やらなくなったのは"成長"か"老化"か。

Instagramにも投稿したのですが、スキンケアを37歳から始めました。

どれくらいの効果があるかはわかりません。
やり始めてからニキビも出来たし。
ただ化粧水を使ったり、パックしたりするのは気持ち良いし、肌が潤ってる感じもしてはいます。
日課であり習慣であり、どう変化していくのかが楽しみにもなりつつあります。

そのスキンケアと引き換えにというべきなのか、30数年間やり続けてきた習慣を辞めつつあります。
それがTVゲームです。

「趣味はなんですか?」「休日は何してるんですか?」
と聞かれると「TVゲームですかね。」とずっと答えてきました。
小中学生の時なんて、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントもゲームソフトをおねだりしていたし、自室にテレビとゲーム機を置けるようになり、バイトを始め自由に使えるお金を少し持ち出すと、欲しくなったソフトを買いゲーム三昧。
社会人になり、構成作家になって食べられない時もバイトの給料は生活費以外はほとんどゲーム。
食べられるようになってからはゲーム機をそれなりに揃え、今も据え置き機はプレイステーションもSwitchもXBOXもあります。
それくらいTVゲーム好きである僕がもう4ヶ月ほどプレイしていません。

なぜやらなくなってしまったのか。やりたくなくなってしまったのか。
自分でも不思議だったので分析してみたのですが、
今、僕は自分というキャラクターを育成するのか楽しくなってきているのだと思います。

TVゲームにも色々なジャンルがあり、色々な楽しみ方があるのですが、僕はRPG(ロールプレイングゲーム)と呼ばれるジャンル、タイトルでいうと『ドラクエ』とか『FINAL FANTASY』みたいなゲームが好きで、かつレベル上げをしてキャラクターを強くしていく事に快楽を覚えます。
その"キャラクターを強くしていく快楽"を今、自分を通して、使って、得ようとしている感覚があります。
スキンケアLV1の自分のLVを上げている。装備を整え、アイテムを買い、毎日プレイして、自分を強化している。
思えば筋トレを続けられているのも、レベル上げの感覚に近いのかもしれません。

そしてスキンケアや筋トレには、TVゲームにおける全クリアもなく、ネタバレもない。自分がどうなるかも誰もわからない。
そんな世界を楽しんでいるのだと思います。

この自分の感覚に気づけた時、とてもスッキリしたと同時にとても悲しくもなりました。
TVゲームを全クリアしても自分の肉体への見返りがないことや、せっかく時間をかけて育て上げた主人公もゲームのデータの中にしか残らず、クリアし終わった後に残るやるせない感情。
なんの疑いもなく、淀みも穿ちもなくTVゲームをプレイしていた時は考えた事もなかった負の感覚。
この負の感覚に、ただただTVゲームをワクワクしながら楽しむ、正の感覚が負けてしまったような。
そんな感じがしたからです。
合理的に、得たい感情や自身への成果、見返りを欲するようになってしまったのかも知れません。

それは時間を無駄にしないようになった"成長"ともとれますし、童心やときめきを失った"老化"なのかもしれません。

今後どんな考えになるのか自分でもわかりませんが、スキンケアと筋トレをしながらゲームにワクワク出来る日が来ると良いな、と思っています。

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