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【コラム】「モテたい」をやる言い訳を探し続けてる。

パーマをかけて、ヒゲ・全身脱毛して、自分なりにオシャレな感じがする服を買い、インテリアも買い、照明にも気を配り、家をスマートホーム化し、色んな料理を自炊し、時にはオシャレなお店を探しブックマークして、ジムに通ってスムージー飲んじゃったり、なんて事を頑張ってやっています。

その行動のもとには「モテたい」「よく見られたい」が当然あります。
が、そんな「モテたい」をまっすぐやるなんて恥ずかしくてできない。そんな感覚でずっと生きてきました。今でもその感覚は消えません。

でも上記の事を今恥ずかしげもなくやれている、やれるようになったのは、全て「言い訳」が見つかっているからです。

パーマはそもそも天パで髪はうねっているから、どうせうねるなら、寝起きにハネすぎたり寝癖を直しやすい方が朝が楽だから、とか。
脱毛はヒゲを剃る時間はもったいないし、全身脱毛したら部屋に毛が落ちなくなって掃除がめちゃくちゃ楽になるらしい、とか。
服やインテリアや照明はどうせ必要なのだから、それならオシャレで使い勝手の良い方が良いでしょ?とか。
自炊はできたら安く済むし、自分の好みの味に好きな風にアレンジ出来るし、とか。
お店もチェーン店が美味しくて失敗はないけど、放送作家って新しい発見を常に探す仕事でもあるから、とか。
ジム通いはもう年齢的に新陳代謝が悪くなる一方だから定期的に運動できる環境を作った方が良いし、とか。

「モテたくて必死だね」って言われたら恥ずかしいし、なんだかダサい気がしてしまってやれない。
でも別の納得感のある理由が見つかったら「渡りに船」。
全部やれてしまいます。
最近はむしろなんとかして、言い訳を探しに行ってる感じすらします。

自分が前のめりにやりたい事なのに、周りからの目や意見が気になってすぐやれない、という事こそダサいとは思うのですが、それも自分の性分だとようやく受け入れられるようになってきました。

モテに直結する恥ずかしい事も言い訳さえ見つけてしまえば…という事で、最近はもっぱら良い香りを纏わせる事の言い訳を探しています。

「加齢臭が気になる年頃」とか服やインテリアと同じようなニュアンスで「良い匂いがするに越した事はない」みたいなので持っていきたいのですが、まだ言い訳が照れと恥ずかしさを超えてきません。
と言いつつアロマロール(手首とかに塗るやつ)は始めました。
香水はさすがに手が出てません。
香水をつける良い言い訳あったらぜひ教えて下さい。

そんな言い訳を探しながら情けなく生きていたら、最近は「モテたいからやってる」って事も冗談半分、本気半分で言えるようになりました。
これが大人になるって事なのかもしれません。
38歳にしてようやくです。
40歳になる頃には言い訳を見つけなくてもやりたい事をやれる人間になっていたいです。

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