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私よりひどいファンレター書けるひといないと思うから勇気を出せ

ファンレター書いてる? ちゃんと好きなひとに好きって言ってる? 恥ずかしいってなに、自分の羞恥を優先して作家さんにファンレター書かないでいるつもりなの??

磯野、ファンレター書こうぜ~~~~~~!!!!

いや別に無理強いするつもりはない。
でも好きな作家、好きなレーベル、好きな出版社……たくさんの愛するものを失ってきた私は、後悔しないようにファンレターを出すって決めています。推しは推せるときに推せってオタクの鉄則だけど、推していたって本人に愛が伝わらなければ意味ないんだからね!

そんなわけで、友人から「ファンレター書いてみたいんだけど」と相談されたのをいいことに、年に20~30通のファンレターを出す私がファンレターの書き方をちょこっとまとめてみます!

私:読書感想文がとても苦手。普段ツイッターにあげる感想は「おもしろかった」「最高」「スピンオフ希望」「泣いた」で構成されている。語彙力に問題のある作家志望。

かわいいレターセットを用意しよう

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どーん。私のもっているレタセの十分の一くらい。

レターセットなんてなんでもいい。便箋に封筒さえ揃っていれば。

でも中身に不安があるのなら、かわいいレタセを用意して損はない! かわいいレタセは書いている側もテンションがあがるし、もらう側も「かわいい~!」と思ってくれるはずだ。知らんけど。

字が下手だったり中身がすかすかだったり『拝啓』で始める力がなかったり支離滅裂な内容になったり……すべてのマイナスをかわいいレタセは打ち消してくれる。
私は中身で勝負できないのでさらにかわいい切手まで用意してます。

\\ぐりとぐら!//

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切手シートは1シート買うとおおよそ10枚ついてきて、普段そこまで手紙を書かないひとだと持て余しちゃうかも。とりあえずレタセを用意してみよう。

切手はシートで買うとシール式なのでぺろんと貼れて楽です。手紙たくさん書くひとはぜひ。

『拝啓』から始めるのを諦めよう

国語の授業で習ったようなかっこいい手紙文句を使いこなせるならそれに越したことはない。が、『拝啓』と対応する結語ってなんやっけ~!? とパニクって手紙が書けないくらいなら、いさぎよく「こんにちは!」で始めてしまえばいいと思う。
(『拝啓』で始まるかしこまったファンレターしか読まない先生もいるかもしれないので、自己責任で書いてください)

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癖字がすごい。この字でずっと書いていきます、読みづらかったらごめんな! これでも毛筆はばりばりに上手いんだぜ!(謎言い訳)

ここぞとばかりにアピールしよう

私がファンレターを書く理由は、作家さんに愛を伝えたいが半分、出版社に熱烈なファンがいるアピールをしたいが半分だ。

だからここぞとばかりにアピールすることにしている。

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どのくらい効果があるかわかんないけれど、予約してまで買う熱烈なファンがいることアピール。コアなファンいるからスピンオフ出しましょうか、ってなる砂粒ほどの希望にかけています。

さて本文だ!

ここね。私もめっちゃ苦手。正直「事前に予約して買ったよ読んだよおもしろかったよ!」で終わりたい。でもそういうわけにもいかない。(時間がなかったりでどうしても一言しか書けないときは、かわいいポストカード買って一言添えて送っています。最初はそこからでも!)

読書感想文が苦手な私はいつものたうちまわりながら書いてる。「まじでおもろかったし今年のこのBLがやばい! に投票したいし私が2020年生きてるのはこの本に出会うためだったと思う!」という大きな感情を正確に伝えたい……いっそ一瞬私の頭のなかを覗いて興奮を垣間見てくれ……

苦肉の策;本文からの引用

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好きなセリフや地の文を引用して、「かっこよかった!」「最高だった!」と添えるだけ。このテクニック(?)さえ身に着ければ無限に書けます。
(「支配者でいられるというのは、いい気分だぞ」は私の性癖に沿っていま考えた文章です。いったいどんなBLなんやこれは……)

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悶絶を音程として伝えようというやりたい放題な表現方法。自己責任で真似してください。

さらにできるのならば;

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作家さんのほかの作品に追及すれば、「あ、このひとはほかの本も読んでくれてるんだな、私の熱烈なファンなんだな!」と思ってもらえるかも! 知らんけど! 過去作品に言及してもらえるのはうれしい、と聞いたことがあるので、作家買いしてる先生へのファンレターには過去作再読しました~って報告を添えることがあります。どのくらい喜んでもらえるのかは知らん。

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途中から好き勝手やりだす! なぜか急に謎ランキング発表したりしちゃう! 自己責任で真似してください。

こんな感じでやりたい放題勝手気まま傍若無人にファンレターを書いていますが、いまのところ「ふざけたファンレター寄越すんじゃねえ」と苦言をいただいたことはありません。まあ「ふざけんなよこいつ」と思っても言えないだろうけど……でも「こんなファンレター困る」と思ったらおっしゃっていただければ直すので、こっそり教えてください。

ここぞとばかりにアピールしながら結べ!

『拝啓』で始まったわけではないので『敬具』も『敬白』も『かしこ』も必要ない。

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先生の本は私の生きる糧アピールを忘れるな! 「また書こう」って思ってもらえるかも、どのくらいアピール力があるのかわかんないけど!

あとは作家さんのお身体を気遣う一言を添えて結ぶだけです!

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完成だ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

どうでした? 私のファンレター、ひどいもんでしょ? 自分のほうがマシな感想書けそうって思うでしょう?

ファンレターを書くというのを難しく考える必要なんてないと思っています。感じたことを感じたままに書けばいい。自分の好きという気持ちが伝わりますように、と念じながら書けばなんとかなります。知らんけど。

『好意は言葉にしなければ伝わらない、悪意は言葉にしなくても伝わる』が私のモットーなので、なるべく好意は声高に叫ぶようにしているし、悪意は小さい声で言うようにしています。
好きなひとには、伝えられるうちに好きと伝えようね! 相手がいるってのは永遠じゃないんだし。しいたけ占いも好きなものの押しかけ座敷童になろうって言ってたし(@蠍座)。

では素敵なファンレターライフを!!

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