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The Key Questions 編集後記

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The Key Questionsの記事を書いた後の感想をまとめます。
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#イスラエル

2024年11月5日の政治・時事ニュース 103万円の議論 簡単な話をわざわざ難しくする人たち

ということで今日は「簡単な話をわざわざ難しくする人たち」について考えました。もともとはインフレ対策として始まった議論だと思うのですが「わかりやすくしよう」と考える人達がよってたかって「簡単で・具体的に」した結果、わけのわからない話になっています。 報道だけを見ている分にはまだ筋が追えるのですが、Quoraの政治議論なんかを見るともうごちゃごちゃになっていておそらく解決はしないだろうと思います。 ひろゆき氏は「玉木氏の話は偏差値が高くないと理解できないだろう」とおっしゃった

2024年10月23日の政治・時事ニュース 衆議院選挙が不思議な展開に……

自民党・公明党が政権を維持できないかも知れないという可能性が高まっています。この様なニュースは「もうすこし頑張ってもらわないと困る」と与党に有利に働く可能性と「ここで叩けば自民党を懲らしめることができる」という懲罰期待を高める可能性があるわけですが「懲罰」に流れる可能性が高いのではないかと思っています。与党入りの可能性が出てきた人たちも「関与」を否定しておりそもそも政権に参加することじたいが批判の対象になるわけです。石破さんも党内野党でいる限りは批判される可能性がなかったわけ

2024年10月20日の政治・時事ニュース 「テロに屈するな」と言う人に「あなたは政治について語れる場所があるか」と聞いてみたい

今日は自民党襲撃事件の容疑者について調べました。政治家として立候補できないから暴力に頼るしかないと考えていたようです。なんだか極端な主張なように感じられます。過去に同様の事件を起こした人たちと比較をしたところ「その間に社会というものがまったくない」と気が付きます。 そもそも社会という前段階がないですから徐々に政治や社会に対する敵意が醸成されてゆくというわけではありません。つまり兆候が掴みようがないと言うことになります。 テロには決して屈しないと総括している人に聞いてみたい

2024年10月18日の政治・時事ニュース 今のままでは決められない 有権者の当惑が浮き彫りに

昨日は石破政権の支持率が28%だったとしてニュースになっていました。青木率で言えば政権陥落の公算が高いそうですが野党の支持が伸び悩んでいて有権者が決めかねている状況が浮き彫りになっています。選挙は禊(みぞぎ)といいますが、このままだと次の国会が有権者に信認されることは難しそうです。結構深刻なのではないかと思うのですが、時事通信は「有権者は態度を保留している」と分析しています。 イスラエル情勢では「シンワル氏殺害」が最新情報です。ブログではアメリカ合衆国のリベラル系の当惑ぶり

2024年10月15日の政治・時事ニュース 恐ろしいほど何も見えてこない日本の政治議論

選挙公示日となり暫くの間は選挙報道が抑制されます。不思議なことに選挙が近づくと必要な情報が見えなくなるのが日本の総選挙のしくみです。今朝はイスラエルとアメリカの政治状況と台湾情勢について書きました。 どの国にも体制の行き詰まりがありそれを打開するために外に敵が設定されているという事情があります。ただアメリカだけは状況が異なっており、外の敵だけでは満足ができず内側に敵が設定されています。トランプ氏はヒトラーを模倣していないと言っているそうですが、仮に模倣せずに同じ境地にたどり

2024年10月11日の政治・時事ニュース 杉田水脈氏とシャーデンフロイデ

杉田水脈氏が比例名簿に掲載されないことになりました。これについて書くにあたり「彼女を排除することにどんな危険性があるのか」を言語化しなければなりません。 杉田氏の役割は排外思想を持った人たち(ブログではネトウヨと表現しました)を自民党に惹きつけて置くことにあると思います。ただ安倍総理のような世襲エリート(自民党の貴族階層)が直々にこういう発言をするとお口が穢れますから、代わりに杉田さんの様な人を連れて言わせるわけですね。 ですが、彼女が保護されていると示すためには構造上「

2024年10月10日の政治・時事ニュース ボブ・ウッドワード氏の新作やイスラエル情勢の進捗など

アメリカ大統領選挙まであと一ヶ月になりました。バイデン政権はオクトーバーサプライズを避けるべく時間稼ぎのためにイスラエルの国防長官をワシントンに呼びつけようとしましたがネタニヤフ首相にブロックされています。 またボブ・ウッドワード氏の新作WARが発売になります。事前のプレビューではトランプ氏とプーチン大統領の不適切な関係が記述されているとされ日本でも話題になっていました。 またハリケーン被害が拡大しバイデン大統領はアメリカ合衆国に足止めになっています。このためウクライナ支

2024年10月7日の政治・時事ニュース 「マクロン恥を知れ!」の衝撃

本日のテーマは本来ならば「世界秩序の揺れと崩壊」でした。現在「中東戦争は起きない」という立場から「アメリカがイランの介入を防ぐために大げさに状況を触れ回っているだけ」という言動が見られます。これを信じたいところ。 ところがYouTubeを見ているとネタニヤフ首相が「マクロン恥を知れ!」と主張する動画が出回っています。最初はフェイクかと思ったのですがどうやらそうではないようです。マクロン大統領にはレバノンはフランスの権益なので「大国」としてこれを保護したいという気持ちがあった

2024年10月3日の政治・時事ニュース いざ政権交代となるとやっぱりめんどい?

ということで今朝も石破政権とイスラエルの状況について書きました。イスラエルについては「全面戦争の危機」が高まっているとされます。「じゃあ、全面戦争ってなんなのよ?」と言われると誰も答えを持っていません。おそらく、まだ最悪の状態になっていないということを言いたいんだと思うのですが、情報を受け取る方は「最悪のことが起ころうとしているのか?」と思ってしまうわけですよね。 石破政権についてですが「そもそも総理大臣が変わると支持率が上がるのはどうしてだろう」と考えました。普段は政権の

2024年10月2日の政治・時事ニュース 空襲警報鳴り響くイスラエルと生ぬるい日本政治の落差

石破政権が発足しました。国民生活は苦しく閉塞感に満ちていると言われますが、政権交代劇を見ていると「誰が誰を恨んでいる」とか「誰が外された」という自治会レベルの話が延々と繰り広げられています。30年の停滞といいますがある種の生ぬるいお風呂のような感じになっている事がわかります。 イスラエルが南レバノンに地上侵攻を始めました。イランがどの様な報復をするか未知数であるというところまでは書いたのですが、その後アメリカの報道機関がイスラエルの様子をライブで伝えています。4月にもみられ

2024年6月9日の政治・時事ニュース 権力に執着すると犠牲者のことなんかどうでもよくなる……

鹿児島県警で元幹部の秘密漏洩事件が起こりました。ところがこれは内部通報であるという主張が裁判所で展開されたことで大騒ぎになりつつあります。メディアはさすがに独自調査をしないと報道できないんでしょうが「ハンター」というサイトには内部通報を受けて書かれたとみられる記事が複数掲載されていて現在報道されている以外にもいろいろ行われていた疑いがあるようです。仮に内部通報者が正しかったと仮定するとキャリアを守りたかった本部長とそれに追従した人たちのメディア弾圧ということになってしまいます

2024年5月7日 イスラエルに見る集団思考と緊急事態の恐ろしさ

政党として埋没しつつある国民民主党の玉木雄一郎代表が連日緊急事態宣言について情報発信をしています。これを「ああ愚かな人だな」と思いながら見ていました。緊急事態であっても国会が冷静にチェックを効かせれば問題は大きくならないと言っています。おそらく動機は日本会議系の改憲論者を惹きつけることにあるのでしょうが、そのために結論ありきで無理矢理な議論を展開しているわけですね。そして連日Xで「自分に反論してくる人は我が主張をきちんと読んでいない」などと嘯いています。 有事の議論なので有

2024年5月6日 政治・時事ニュース アメリカは1968年の混乱を再び体験するかもしれない

どうせ連休中は難しい政治の話なんか誰も読まないだろうからと憲法改正議論についてダラダラと書いて終わりにしようと思っていました。おりしもXでは小西洋之氏と玉木雄一郎氏が「じゃれあい」を始めてしまい「どっちもプロレスなのになあ」などと思ってしまったんですよね。 ただ、機能書きかけた記事を書いているうちに「名前のなかったあの例の団体」が日本会議系であるということがわかり、自民党はまだ日本会議と手が切れていなかったんだなあなどと思いました。報道写真を見て「名乗れないほど恥ずかしい団

2024年4月20日の政治・時事ニュースまとめ 第三次世界大戦の始まりではなく神話の崩壊

英語の記事まとめは、昨日のイスラエルの攻撃ではいくつかの神話が崩壊したが、人々はまだそれを受け入れられないでいるという趣旨のことを書きました。 まずQuoraでニュースをまとめ…… それを3つに分析してそれぞれの立場から分析しています。 日本の反応も見ていましたが「有事には株は買いだ」みたいなニュースが飛び交っていました。投資はギャンブルで戦争はそのギャンブルの判断材料みたいな捉えられ方をしているのかもしれないですね。