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The Key Questions 編集後記

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The Key Questionsの記事を書いた後の感想をまとめます。
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記事一覧

2024年7月25日 兵庫県の悲劇 住民による直接公選は難しい

今朝のテーマは直接公選の難しさでした。兵庫県では「さわかやかさ」で知られた維新系知事が兵庫県のガバナンスを破壊してしまいました。自人事課を巻き込んだ口封じなども行われており県庁に入った傷は今後もなかなか癒えないでしょう。外見とイメージだけで知事を選ぶことの難しさがわかります。 一方アメリカの大統領選挙では懲罰感情と被害者感情に基づいて選挙戦がリブートされようとしています。都知事選でも見られた構図ですが都知事選の場合は懲罰感情は不発で被害者感情はあとになって沸いてきたため選挙

2024年7月24日の政治・時事ニュース 立憲民主党と維新は「推し活」対応すれば良いんじゃあないだろうか

ということで本日のテーマは日本人と政治でした。日本人の集団に対するアプローチは両極端で「推し」に対する癒着とそれ以外のものに対する極端な冷淡さにあるという前提を置いたうえでアメリカと比較しています。 このあとの展開は2つあります。 日本人は問題解決型の合理的な政治言論を目指すべき どっちみち変われないんだから文化的本能に沿って対応すべき さて、維新の音喜多駿政調会長が「ダンス動画(と言っても盆踊りですが)がバズる」と発見したようです。中には冷笑的な反応もあるようですが

2024年7月23日の政治時事ニュース テレビでは聞けないことをネットがあっさり聞き出してしまう

時事通信が小さな記事を書いています。石破茂氏が総裁選の争点の一つに九条二項を加えるべきと提案したという話です。わかりやすく言ってしまえば「自衛隊を軍隊にする」という話ですね。高市早苗氏が国防軍化を提案していたという経緯があり石破さんも古くから持論にしていますが「総裁選のアジェンダにする」ということになると、対抗馬になる人達もこれに対する意見表明が必要になります。 おそらく公明党との関係があり自民党が本当にこれをアジェンダにできるかは注目に値します。自民党の中にも公明党を刺激

2024年7月22日の政治・時事ニュース バイデン大統領の選挙戦撤退報道ですべてやり直しに……

今朝はまずイスラエルがパレスチナ国家を認めないという国会決議を出したという話を書き、トランプ氏の選挙キャンペーンがカルト化している状況についてまったり書こうと思っていました。外信の翻訳は日曜日はあまり活発ではないですから、まあまったりムードだったんですよね。 一通り書き終えてXを見たら「バイデン大統領が選挙戦を撤退したらしい」という投稿を見つけました。ここから情報を確認し……すべてやり直しになりました。結局、ブログはイスラエルを落としたのですが、実は結構深刻なことが起きてい

2024年7月21日 新興宗教化するアメリカ合衆国の政治状況など

今朝はメジャーなニュースアップデートがなく続報系を3つ書きました。1つはバングラデシュの政治状況です。もともと「安倍政権で教育にお金をかけなくなったからから日本が衰退した」というラインの記事を書こうと思ったのですが、経済が高度化すると政治がそもそも経済を理解できなくなるということに気が付きました。バングラデシュはインフラ投資レベルから軽工業国への転換に失敗したため学生デモが過激化しています。がこれが理解できるのは私達日本が「高次元」からバングラデシュを見ているからです。だが改

2024年7月20日の政治・時事ニュース Windowsのブルースクリーン問題など、とにかく扱うべきニュースが多すぎた日

昨日のテレビとXではバイデン大統領が撤退するであろうというニュースで溢れていました。バイデン氏と直接話しができる人が極めて限られていて情報が錯綜したようです。結果的にはまだ何もわかっていません。週末にかけて激しい駆け引きが行われるものと見られますが、この間大統領が執務的に情報孤立を起こすことは避けられません。実は極めて危険な状況なんです。 すでに皆さんのほうがたくさん情報をお持ちでしょうが、Windows問題について簡単に整理しました。日本より欧米のほうがWindow依存が

2024年7月19日の政治・経済ニュース ちょっとした騒ぎが燃え広がりやすい状況に

本日は堀井学議員の自民党離党とトランプ第二期の為替について勉強しました。堀井さんの件は選挙区事情(労働組合などの組織票の強い地域です)を掘るのが面白かったです。メジャーな新聞はこのあたりのことを研究せずゴム印で押したように「岸田政権に痛手」みたいな報道しかしません。おそらく政治記者たちはサラリーマン化していて政治に興味を失っているのかもしれないですね。 さて何を調べる過程でバングラディシュの政治状況を落としました。縁故採用に怒ったデモ隊が暴れているという話だったので大したこ

2024年7月18日の政治・時事ニュース Bloombergが河野太郎氏をスターにするかも

ドル円が156円台で推移しています。介入があったのかと思い調べてみたのですがロイターはトランプ氏と河野太郎氏が影響したのではないかと書いています。河野さんは英語が堪能なためBloombergの記事がアメリカの投資家にニュアンス込みでかなり響いたようです。 日本人は英語が苦手ですがネイティブと英語で渡り合える人に憧れを抱いています。河野さんは英語が得意でこれがアメリカの投資家にダイレクトに響いたのかもしれません。トランプ氏と見方が同じであり(共和党支持の投資家にはこれも好材料

2024年7月17日の政治・時事ニュース 朝日新聞の記者の炎上事件で蓮舫氏を支持する理由

今日は主にトランプ前大統領が指名したJDバンス氏の人となりを軸にアメリカの民主主義が終わるかもしれないという記事を書きました。これを書き終わってからXを見ると蓮舫さんが「朝日新聞に対して質問状を送った」と投稿をしていたので「支持します」と投稿しました。なぜ支持するかの理由を書きます。 まず事件のあらましです。蓮舫さんと連合の芳野さんの間にバトルがありました。これについて「だって共産党ベッタリなのは事実じゃん」という書き込みがあります。ここまではまあ運動体の構造的な問題です。

2024年7月16日の政治・時事ニュース アメリカの民主主義は本当に終わったのかもしれんね

ということで、最初の試みは民主主義の背景にある神話と民俗学の構造を考えるという割とのどかなものでした。アメリカには正義のために悪と戦うという一神教的な伝統があり、日本には私人が神上がりするという構造があります。民主主義が問題を解決できなくなると我々の社会が持っている地金が露出するのですが、感覚に直接訴えてしまうために大きく響くことになります。 こんな文章を書きながらアメリカの副大統領候発表をも待っていたのですがこんな人が居たのかと思いました。惨めな境遇に置かれた白人労働者階

2024年7月15日の政治・時事ニュース 20の青年のちょっとした思いつきがトランプ氏を生きた伝説にしてしまったの……かも

実は重要なニュースもいくつかでているのですが、もう全てトランプ氏の狙撃騒ぎでひっくり返ってしまいました。情報がたくさん出ているでしょうから誰も読まないよなあと思いつつ、被害者と加害者についてそれぞれ1本づつ書きました。 ところがその後に意外な情報が出てきました。アメリカの高校にはライフルクラブというものがあるそうでトーマス少年もそこに入りたかった。しかしあまりにも下手くそで「もうお前は来るな」と申し渡されてしまったそうです。 USA TODAYによると迷彩服を来ていじめら

2024年7月14日の政治・時事ニュース 選挙結果に一喜一憂していては疲れるだけなのでは?

さて、東京都知事選の結果が出て一週間経ちました。未だにタイムラインには「石丸氏を批判するインテリはくだらない」とか「蓮舫氏は女性だから変なレッテルを貼られてイジメられている」というような投稿が飛び交っています。日本人は課題と人格を分離できないうえに、妙に自己保身的な気持ちがあるので「俺達私達が悪いというのか!」みたいな被害者意識を持ちがちです。それだけ「自己」が確立しておらず勝負に関してナイーブな気持ちを持っているんでしょう。 と思っていたところオランダの政権交代の様子がニ

2024年7月13日の政治・時事ニュース なぜ日本人は総括できないのかがわかる兵庫県副知事の退任

兵庫県副知事が退任するそうです。はっきり言って逃げたと思うのですが、根拠なくそう言い切ってしまうと名誉毀損になりかねないですからそのあたりは抑えぎみに書きました。 この方は組織防衛のために先頭に立って県民局長を追い詰めた可能性があります。調べてみると別の副知事さんがいたようですが、こちらは「老兵は立ち去るのみ」と言い残してやめています。とにかく斎藤元彦知事のもとでやっていかなければならない、いや逆にこれを利用して影響力を行使してやろうみたいな可能性もあるわけですよね。 結

2024年7月12日の政治・時事ニュース 誰だって年を取る 早く彼を開放してあげてほしい

ということでバイデン大統領がゼレンスキー大統領をプーチン大統領と言い間違いました。これまでも失言はあったんですが目下民主党ではバイデンおろしが加速しておりNATO会議での名誉挽回が課題でした。 仮に高齢による衰えだとすると誰だって年は取るんです。早く彼を書い右方してあげてほしいと思ってしまいました。 すずづきの問題について考えました。なぜ今なのか、国民に説明はあるのかなど気持ち悪い事象でした。 自民党の中で憲法改正議論がスタックしています。参議院の立場と位置づけについて