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The Key Questions 編集後記

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The Key Questionsの記事を書いた後の感想をまとめます。
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記事一覧

2024年9月22日の政治・時事ニュース 愛国保守は増税ゾンビから高市早苗氏を守り切れるのか?

ということで、自民党の総裁選挙がかなり複雑な展開になっています。みんなの良き兄貴分、子育て世代の救世主として売り出されてきた小泉進次郎氏が失速しました。代わりに「増税王子」というありがたくない渾名も付いています。代わりに台頭してきたのが高市早苗氏です。しばらくは国民生活を活性化させるために増税は増税すべきではないと言っています。 私はアベノミクスには懐疑的で「単なる先延ばしに過ぎないのでは?」と思っているのですが、まあそれでも現役世代が高市早苗氏を応援したくなる気持ちはわか

2024年9月21日の政治・時事ニュース 「自己責任の国アメリカ」で今起きていること

本日は「俺は黒人のナチだ」という過去の投稿が掘り起こされたノースカロライナ州副知事の話題をお送りしました。これが中絶問題と接続し感情的な「男性と女性」の議論に発展しかねないという話です。 ただこの話「日本人にはよくわからないかもしれないな」と思いました。日本人は仕事がつまらないと文句を言いつつ今の職場にしがみつき副業で収入を増やすと言う人が増えています。これでは困るので総裁選では「解雇規制をゆるかやにして労働力を流動化しよう」という話が出てくるわけですよね。ただ、もう副業も

2024年9月20日の政治・時事ニュース 反日教育前提で中国との付き合い方を再考したほうがいい

本日は「深圳で10歳の小学生が刺殺された事件」に付いて書きました。どうしても避けて通れないのが反日教育です。現在の共産党は「中国を諸外国勢力から開放した」ことを正統性の基礎にしています。つまり共産党統治の前提になっているので反日教育(と日本で言われているもの)が修正される見込みはないのです。 さらに中国は統治が行き詰ると(たいてい経済的な困窮が根底にあるわけですが)正統性を強化する傾向があります。この揺り戻しを日本では反日教育と言っています。 現在の中国は土地・開発バブル

2024年9月19日の政治・時事ニュース ネトウヨはMAGA化するのか?

さてメインストリームメディアの関心は「統一教会問題で反省していない自民党」ということになりつつあります。彼ら曰く現在の総裁選挙は地方予選のようなものでその先には政権交代があると言うことになっています。 ところが実情を見ると有権者は必ずしも清潔な政治を求めているように見えません。適度に汚れていてくれる方が都合がいい。自分たちも頑張らずに済むからです。水は低きに流れるのですから、マスコミの「意識高い系」の願望は成就しない可能性が高い。 さてそんな中「高市潰し」がネット上で反発

2024年9月18日の政治・時事ニュース 統一教会問題と高市潰し

自民党の総裁選はややこしい局面を迎えています。今の有権者はなんだかイケていない政治に傷ついているんだと思います。大人たちは政治にケチを付けてばかりでなんかアガらないということに苛立ちをつのらせているのではないでしょうか。自民党総裁選は「未来志向」で各候補者たちのプランを聞いているとなんだか気持ちが軽くなってくる…… ところがここで2つ問題が起きました。1つは統一教会問題です。このタイミングで写真が出た理由は誰にもわからないんでしょうが「私達のことは忘れないでね」と統一教会が

2024年9月17日の政治・時事ニュース 日本の魅力は増しているが、それを活かしきれていない

本日のメッセージは極めて簡単なものです。SNSの登場や国際化に伴って「まがい物」ではなく「本物に触れたい」という欲求が高まっています。ですが日本のマネジメントはそれを活かしきれていません。このため日本の文化を広めようとするとアメリカに渡る必要があるわけですよね。 もう一つはトランプ氏の銃撃未遂事件の犯人の横顔についてです。今わかっていることを中心にまとめました。

2024年9月16日の政治・時事ニュース トランプ氏を狙った新たな銃撃事件発生で予定変更

日曜日は外国の通信者の記事がお休みになりますし、自民党総裁選・立憲民主党の代表戦で政治ニュースはお休み状態です。総裁選で小泉進次郎氏が一歩先んじていると言うニュースでも適当にまとめようと思いました。 ところがふと「人事考課に模して評論したら面白いだろうなあ」などと思いついてしまいました。順当に社長候補になった人と今から課長クラスに上がろうとする人が混じっていることが分かります。 しかし、ここで大事件が起こります。トランプ氏の「近くで」銃撃事件が起きたそうです。トランプ氏は

2024年9月15日の政治・時事ニュース 自民党総裁の討論会の予想外のできの悪さにびっくりした

先日、小泉進次郎氏と河野太郎氏の解雇規制緩和について書きました。が、内容を詳しく見たわけではなかったので「さすがにこれでは決めつけになってしまうのでは?」と思い日本記者クラブ主催の討論会を見ることにしました。 退屈だったけど、書いちゃたんだから仕方がない…… しかしこれが想定外のできの悪さでした。もちろんまともな政策を持っている人もいるのでしょうが、小泉・石破氏が最終的に残るのではないかと言われているせいもあり、この2名に質問が集中していました。 ライドシェアについては

2024年9月14日の政治・時事ニュース 自民党の総裁選挙の構図がわからないと言う人へ

自民党の総裁選挙が始まりました。NHKなどで盛んに取り上げられるようになったので「閉塞感が打開できるぞ!」と期待している人も多いのと思うのですが、逆に「なんかよくわからないなあ」と思っている人もいると思います。 理由は2つあります。1つは「争点つぶし」です。中には本当に改革を訴えている人がいるのですが総裁選が始まる前に潰されて取り込まれています。その代表事例が野田聖子氏と石破茂氏です。野田さんは本当に夫婦別姓を熱望しているんですがこういう人が出てくるとなんちゃって改革派の影

2024年9月13日の政治・時事ニュース お母さんの話まで持ち出して総理大臣を狙う小泉進次郎さんのあざとさ

ふとNHKを見たんですがちょうど小泉進次郎さんが演説をしているところでした。お母さんの話を引き合いに「多様な価値観を守る総理大臣になる」と訴えていて「あざといなあ」と思いました。が、他の人たち(次は上川陽子さんでした)があまりにも退屈な演説をしているため「まあこういう人情噺のほうが聞きやすいなあ」と思ったことは確かですし、私生活まで引き合いに出して総理になりたいんだという一種の覚悟のようなものは感じました。 善意に解釈するとすべてをなげうってでも総理になりたいってことですも

2024年9月12日の政治・時事ニュース 自民党から早期解散報道

自民党の総裁選が告示されます。解散は総理大臣の専権事項と言われており本来ならば次の総裁が総理大臣に指名されてから解散時期を決めることになっているのですが…… なぜか衆議院が解散されると言う話が出てきてしまいました。自民党の頭の中はもう選挙しか頭にないことがバレてきちゃっているわけです。新しい総裁が決まっても選挙後に政権運営に行き詰ることは明確ですが「負けを最低限にしたい」という気持ちが強いんでしょう。 ですが「では自民党の議席を奪うのは誰なんだ」ということになりますよね。

2024年9月11日の政治・時事ニュース 加藤勝信氏の「戸籍名の他に法律名」に当惑……

本日は日本の心情主義的政治が部分最適化・全体縮小につながると言う主張を書きました。とはいえ難しい話はどうせわからんだろうと思い「コメ不足でコメの需要が先細りしていますよね」という具体的な話に落とし込んでいます。一方のアメリカでは自分たちの生活を守るために武器を持って戦わなければならないと言う気分が蔓延していると言う記事を書きました。 さて表題の件です。加藤勝信さんが戸籍の姓は家族同一としたうえで、旧姓も法律で使えるようにすればいいじゃないかという提案をしています。これについ

2024年9月10日の政治・経済ニュース 日本の保守は演歌化する 高市早苗氏の出馬会見

高市早苗さんが総裁選への出馬を表明しました。会見は見ずに記事だけを読んだのですが具体的なことが何も語られていませんでした。これを読んで「日本の保守は演歌化しつつあるんだな」と感じました。つまり過去のものになりつつあるということになります。 実は演歌は西洋風の流行歌で当時のJポップのような存在です。韓国にも似たようなジャンルがありますが「トロット」と呼ばれ伝統歌ではなく西洋風の音楽として扱われています。 日本のポピュラーミュージックの一部は左翼・反戦運動と結びつきニューミュ

2024年9月9日の政治・時事ニュース 世界ではデモが流行っているらしい

ということで今朝のニュースを見ているとどこもかしこもデモだらけです。イスラエル、フランス、ブラジルなどでデモが起きています。それをモチーフにしてそれぞれの記事を書きました。 イスラエルでは民意と政権がねじれています。ですが、ネタニヤフ首相はアメリカのメディアを使い分けてこれを乗り切ってます。英語に堪能な上にメディア事情にも詳しい。アメリカは民主主義国なのでトップに働きかけるよりもメディアを使って民衆に直接はたらきかけたほうが手っ取り早いとよく知っているのです。ロシアも動画編