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ロックバンドとして有名なMONKEY MAJIKを取材

・MONKEY MAJIKについて

カナダ人の兄弟二人の、ツインボーカルおよびツインギター、日本人二人がリズムセクションを担う、四人組の「ハイブリッド・バンド」と聞いてまず浮かぶのは彼らではないでしょうか。

2006年にメジャーデビューを果たし、2ndシングルが、フジテレビ月9ドラマ「最遊記」の主題歌に大抜擢され、ヒット。これにより、有名バンドの仲間入りをし、翌2007年にはヨコハマタイヤにイメージソングが起用され、USENの総合チャートとリクエストチャート1位に。このほかにもテレビ、CM、映画、などのタイアップが目立つ。昨年、結成20周年を迎え、今後も活躍が期待される、ツインボーカルの二人、Maynard(左側 お兄さん)、Blaise(右側 弟さん)に話をお伺いました。


・これまでの経歴

2000年に青森県・南部地方で結成。その後、宮城県・仙台都市圏への移住を経て現行に近い、混成バンドに収束。全国区になったきっかけは前述の通りで、2009年にはカナダ公式訪問中の天皇・皇后両陛下の前で展覧ライブを行った。2011年、7月3日には大阪城野外音楽堂で同じ被災地・仙台在住のアーティストのRake、 GAGLG、SOUL ADDICTIONをゲストに迎えての、チャリティーライブ「SEND愛」を開催。2015年2月7日、初となる日本武道館でのワンマンライブ「MONKEY MAJIK Live at BUDOKAN -15Anniversary-」を開催。これまでにコラボ曲を発表したアーティストを始め様々なゲストを迎え、約8000人の観客を動員した。2020年にはバンド結成20周年を迎え、昨年2月には12枚目となるオリジナルアルバム「northview」をリリースしています。



・現在何をしているか

彼らは、カナダ人と日本人のハイブリッドバンドでありながら、活動の拠点を仙台に置いています。日本に対して、特に仙台愛の強いMONKEY MAJIKは、東北観光親善大使を務めている他、新曲を地元のラジオ局で初披露するなど、その郷土愛が、活動からもとても伝わってきます。同じく仙台出身で知られるお笑いコンビ・サンドウィッチマンとは旧知の中。 そんな縁から、サンドウィッチマンがMONKEY MAJIKに依頼したのが、自身の レギュラー番組「サンドのぼんやりーぬTV」のテーマソング制作でした。彼らのネタの1つである「カロリーゼロ理論」も歌詞に盛り込まれており、ユニークな歌詞に反して、メロディーはクールで楽曲に参加したサンドウィッチマンとも、見事なコラボを見せています。兄弟二人で、2年前には連続テレビドラマ小説に出演をし、昨年は仮面ライダーゼロワンで飛電ドライバー音声を担当したりと、音楽活動以外でも、活動の幅を広げています。



MONKEY MAJIKの音楽に対する思い、きっかけ

そんな現在は、有名な彼らですが、バンド活動を始めた当初は、自分の生活の中に音楽があればいいな程度の気持ち位のものでした。当時、みんなで借りていた一軒家が、音を出しても大丈夫な環境だったので、仕事から帰宅後に、軽いセットアップをして、自然とジャムセッションになっていました。ひとしきり終わると、演奏に関してのお酒もまじっての反省会が定例に。そのうち色々な友達がそこに集まるようになったのだとか。その時は、ファンは少なく、ファミリーの様な感じでそこでの5年間が楽しくピュアに過ごせたと語っていました。

その彼らが、最も大事にしている事が、あります。それは人とのコミュニケーションなのだそうです。それこそが人生を素晴らしくする最高の秘訣。音楽だとメロディーと歌詞を通して、より綺麗に人とコミュニケーションする事が出来ます。そして、それが少しでも誰かを幸せに出来たのなら、みんなの幸せに繋がる。彼らの原点、音楽を始めるきっかけはそういったピュアな気持ちから始まっており、日本人以上に日本人らしく感じてしまうのは私だけでしょうか。


・こだわり

MONKEY MAJIKは、無理をしないで常に自然体、日本語と英語の混じり合う楽曲、仙台中心のライフスタイルここに重きを置いていると私は思っています。又、2018年からとりわけ力を注いでいるのが、養蜂とワイン作り。養蜂に携わるのは、MaynardとTAX(dr)のお二人です。宮城県中部の七ツ森の養蜂場「EIGHT CROWNS」を設立し、加熱や、過度な濾過をしない貴重な非加熱生はちみつを作っている。始めたきっかけについて、聞く事が出来ました。

幼少期に、カナダのおじさんの養蜂を手伝っていて、いつか自分でも養蜂場を運営したいと考えていたとの事です。日本の在来種のニホンミツバチにのことを知って興味を持ち、その思いがより一層、高まった。それもあって、以前から興味を示していた、TAXを誘い、2018年から始めたという流れがあったのだとか。

対して、Blaiseは仙台市の秋保地区で、2018年からブドウ園「Plant Vineyard」を始めています。2.4ha東京ドーム約半分ほどの土地でピノノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンなど数種のブドウを育て、ワインの販売までを手がけているのだそう。


将来の展望

東日本大震災当時、彼らも被災者であり苦しい状況であったにもかかわらず、ボランティア活動に従事。活動の源である、街や、街の人をまず助けなければという強い思いが彼らの中にはありました。現在、コロナ渦という未曽有の危機に見舞われている中で、今までの様な形式でのライブ活動は出来ないとしても、インターネットでのライヴ発信や、どんな状況下にあろうと、前に突き進んで行こうという意志が伝わってきました。人とのコミュニケーションが、最も大切、小さな幸せを届けることが出来る事が、みんなの幸せに繋がる。そういった考えが根底にある、彼らだけに、同じ空間で、同じ時間を共有できる、ライブが出来ないという状況を、嘆いている様に私には感じられました。


・現状課題に感じてること、将来実現したいこと

2005年の「east view」から始まった「〜view」シリーズ。昨年、リリースされたのが「〜view」シリーズ4作目で、これで東西南北は揃ったというか、15年越しのコンセプトアルバムは一旦、完結。と思いきや、元から東西南北のコンセプトで作っていた訳ではなく、後付け的な感じで、割とフランクなネーミングの流れだったようです。アルバムは5年周期のリリースで、それまでは5年に1回のモチベーションだったので、25周年はどうなるんだろうという事、今は次のゴールを作らなければというお話をしていました。


・これから取り組もうとしている事、やろうとしてる事

「stay alive」でいる事。やりたい事を全部やって、 全てをアプローチして、Be happyでいる事。本当にやりたい事を100%大事にしたい。中途半端は「not alive」。辛いこと、苦しいことを乗り越えて、自分の人生を大好きでいる事が大事だと語っていました。とても彼ららしい、ポジティブで、前向きなコメントを頂きました。


・まとめ

去年、結成20周年を迎え、5年周期でリリースしていたシリーズも一旦の一区切りはつきましたが、彼らの創作意欲は衰えることをまるで知りません。音楽以外でも、チャレンジ精神が凄く、心地良いメロディーを生み出せるロックバンドというのは稀有な存在ですよね。サンドウィッチマン以外にも、瑛人、岡崎体育などともコラボしていたり、ただクールなだけじゃない、というのは彼らの大きな魅力的ではないでしょうか。

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