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ワインをブレンドすること

先日、新人に「ブレンド」ってなんですか?って質問を受けた。

自分にとっては、当たり前のようにやっているワインのブレンド作業であるため、他の人に説明したり、言葉にしてこなかった。

そのため、ついついうれしくなり、語る機会を得たりと熱を入れて説明してしまった。

今日はせっかくなので、自分のワインのブレンドに対する考えをnoteに書き記しておこうと思う。

ワイン造りは鼻や舌で感じる交響曲でなければならない。香りの要素酸味や渋み甘みといった味わいの要素の1つ1つを全体のバランスを崩さずに、1つのワインとして仕上げなければならない。といってバランスばかりを気にかけすぎると、個性の無い八方美人のワインになってしまう恐れがある。不調和というのは、調和に添加する1つの要素である。
人間は、どこかが抜けたところが無いと面白くない。不調和を、1つの魅力とか、美しさに高めるのがワインのブレンドであり、ワイン造りだと思う。

もしかすると、気づいた方もいるかもしれないが、これはHondaの創業者である本田宗一郎著「やりたいことをやれ」に出てくる一節をお借りして、私なりに改変したものである。

本を読みながら、この文章の原文を見つけた時は、大変烏滸がましいかぎりだが、「それそれ、同じ〜!」とうれしくなり、必死にメモした。

最終的に人間である、お客様に楽しんでもらうためのモノ作りなので、基礎になるような考え方は同じなんだと思う。

以下は、その原文を引用しました。

デザインは目でみる交響曲でなければならない。それぞれのポジションの1つ1つを全体のバランスを崩さずに、デザイン化していかなければならない。といってバランスばかりを気にかけすぎると、個性の無い八方美人なデザインになってしまう恐れがある。不調和というのは、調和に添加する1つの要素である。
 人間は、どこか抜けたところがないと面白くない。それを1つの魅力とか美しさに高めるのがデザインだと思う。



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