【お悩み相談】優秀な同僚が、いきなり鬱病で会社に来なくなりました

Q あいつは出世しそうだとウワサされていた優秀な同僚が、いきなり鬱病で会社に来なくなりました。なにかできることはないでしょうか?

A 僕自身、躁鬱持ち(双極性障害)なのでよく分かります。そういうときって「がんばれ!」とか「鬱は気持ち次第だよ!」とか「鬱なんて甘えだよ!」とは言えないし(言われるとツライ。俺もツラかった)、骨折した人に100メートル走れといっても走れないのと同じで、どうしたらいいのか悩みますよね。できることがあるとすれば「自分(あなた)が輝く」しかないです。

ヘタな言葉で励ますよりも、輝いているヒトが近くにいるだけでその明るさが相手を照らしていきます。そのかわり、「ほら!私はすごいでしょ!あなたも元気だして!」みたいな、強制的な感じや、「人生は生きているだけで素晴らしいものだから!」のようなポジティブすぎる状態(ポジティブ馬鹿)にはならないように気をつけて、あくまでも自分勝手に輝いてください。仕事をバリバリやるでもいいし、何か別のフィールドで活躍するでもいいです。

そして、今回の原因は恐らく会社(仕事)ですよね?会社をなんとかしないと、問題の解決にはつながらないですよね。もしキッカケがつかめるのであれば、アドバイスはせずにただ聞いてあげる時間を作ってもいいかもです(同僚が会ってくれるならですが)。居酒屋とかじゃなく、もう少し静かな場所や行きなれた場所を選んで会ってみましょう。外に出るという行為はとても大切です。実際に街を歩き回りながら陣取り合戦を行うスマホゲームの「イングレス」で鬱病が改善したなんていう話もあります。

鬱というのは、結局のところ自分との戦いです。しっかりとお医者さんにかかることから始めるように伝えてみましょう。いろんなお医者さんがいるから、なんとなく安心できない感じだったら他の病院に変えるのもアリです。

待っている側は、心配しすぎずに輝きながら待っているのが一番いいですよ。相手がひょっこり元気になったときに、あなたがボロボロだと悲しくなりますものね。留守の間は任せておけ!くらいの気持ちで、待っておきましょう。

※これは2016年に書いた「人生に主導権を取り戻す90分の授業」(三才ブックス)を2020年版にリミックスしたものです。

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