勉強って役に立つよ

学生時代って「こんな勉強したってなんの役に立つの?」って言う人が多いよね。まあ、実際のところこういうふうに言うのって、ほとんどの場合はただ「やりたくない」だけなのに、やりたくないって言うのが後ろめたいから言っているだけなんだけど…

中には、大人ですら学校の勉強が「進学するため」「就職するため」みたいに考えている人もいるみたい。だけど、お父さんが言いたいのは、勉強は一生通して役に立つよってこと。

社会って結構早いペースで変わっていっている

結構、気づいていない人も多いんだけど、今は10年もすれば過去に「常識」と言われていたことすら変わってしまうような時代なんだ。大学卒業22歳で就職したとして、60〜65歳の定年まで40年の時間がある。その間に社会は4回も常識が変わっているみたいな状況だということだ。

生涯勉強になっちゃうよね

社会が変わるんだから、その中でうまくやっていくために常に学んでいく必要がある。
それから、会社に入ってからも新人のときと、仕事ができるようになったとき、リーダーになったときや部長になったとき、それぞれ意識しないといけないことや働き方が変わっていくんだ。この時に挫折しないでうまくやりたいと思ったら勉強が必要。
お父さんのような職業だと、その他に技術自体がどんどん新しいものに変わっていくからそこも勉強が必要。

変わっていくものと変わらないもの

変わっていく新しいことを学んでいく時に、基礎学力があるとぐっと楽になる。基礎学力の部分っていうのは、時代の変化ではあまり変わらないんだ。学校っていうのは、基礎学力を順序立ててしっかり教えてくれるところなんだよ。あとは新しいことを学ぶ姿勢とか学び方とかも、学校で身につけるものだね。

役に立ち方は教科によって変わる

職業にもよるかもしれないけれども、今まで生きてきてこんな印象を持っている。

英語は今日からでも役に立つ。なんであっても、少し深く身につけようと思うと日本語の情報だけでは足りなくなって、英語の情報に触れることになる。例えば、インターネット上だと英語のサイトは60%、日本語のサイトは2%とかって言われている。日本語で情報が見つからなかった時でも、英語なら見つかるなんて日常茶飯事だよ。

数学は仕事をするとき直接的に役に立つ。例えば、数学と関係なさそうな営業職だったりしても、概数の考え方なんかは日常的に使うよね。営業職もそうだけど数字が大切な仕事(大抵の仕事はそう)ならさまざまな数学の知識を仕事に活かせる。もちろん技術職や技能職ならもっと直接的に。大工さんや電気屋さんだって三角関数わかった方がいいし、プログラマーもプログラム作る時に数学の考え方を使うよ。

理科(科学、物理、化学)は、日常生活に直接的に役立つ。残念だけれど、世の中には、みんなをだまして儲けようとしている人が沢山いる。そういうものから身を守るために理科の知識は役に立つ。「あれ?そうだっけ?なんかおかしいぞ」と気づく力になってくれる。ただ、だます方も日々だまし方を磨いているから、理科の知識だけではなく「ものごとを疑う力」というのも必要なんだけど、これはあんまり学校では教えないよね。お父さんがやっている本とかの活動はここら辺を世の中に伝えようとしている。

国語は直接的に役に立ったとは見えない教科なんだけど、他の教科を理解するにしても国語力って基礎になっている。つまり間接的にかなり重要ってこと。文章を読む力がないと、知識をつけていくのもかなり大変だから。

社会(特に歴史)は、人間の考え方や行動がどういうものなのかを知ることができる。こういう背景があって、こういう条件があると、多くの人はこう動いてしまうんだ・・・みたいな。「歴史は繰り返す」という言葉があるけど、人の基本的なところは1000年とか経ってもあんまり変わらないのだろうね。

多くの大人は多かれ少なかれ後悔している

社会人になって真面目に仕事に取り組めば、誰だって勉強が必要ってことに気づく。その時になって初めて学生時代ってなんだかんだ言って勉強できる時間も、勉強がやりやすい環境も沢山あったことに気づくんだよね。

学生時代の自分に「今のうちにもっと勉強しとけよ!」って思うことになる。

社会人になって独立したら、ただ日々を生きるためだけにでも、お金を稼ぐ必要があるからね。それに時間を取られて勉強時間や勉強の環境を整えるのが難しくなる。

最後に

なんだかんだで、必要だからって「どうしてもやらないといけないこと」になってしまって、勉強って辛いこと、やりたくないこと、必死に頑張らなければいけないこと…みたいになっているけれど、本当は新しいことを知るって、それ自体が結構楽しいことなんだよなってのは、心のどこかに持っていて欲しいと思うな。今はそう思えないかもしれないけれど。


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