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これから動画編集を学ぶ人のためのTips紹介

「リモートでのお仕事や自宅待機などを余儀なくされている方が多く、土日も出かけられないので、この機会に動画制作スキルを身につけたい」という相談を友人からもらいました。

まとめてみたら意外と重要なことだったので、これから動画制作を学ぼうとしている方はご参考にしてください。

私は2010年に動画制作会社を立ち上げ、もうまもなく10年が経とうとしています。これまでの制作の経験を活かし、これから動画制作を目指す人の参考になればとこの記事を書いています。


動画制作プロデューサーのポジショントークにはなってしまいますが、動画制作スキルはどんなお仕事をされてるにしても身につけることをオススメします。動画制作は需要は今後もどんどん増していくばかり。
Youtuberのための動画制作・企業がユーザーや顧客とのコミュニケーション・プロモーションに動画を用いることも増えていくでしょう。昔と違って高価な機材もソフトも必要ないため、動画制作のハードルは非常に下がっていると言えます。

が、アプリを使えるだけでは動画制作ができるとは言えません。
実際作業をお願いしてみたら、
確かにアプリの操作はできるが、仕事として成立していない人、けっこういます。

・リクエスト通りの作業がしてもらえない
・かっこよくない、タイミングがわるい
・すごく主観が入る

(もちろん原因が制作者側にだけあるわけではありません。むしろ発注側のリクエストが曖昧なことが原因で起こる問題もあります)
今回はこれから動画制作を学ぼうとしている方のために学ぶべき必要なことを書き出してみました。
とにかく最短距離で動画制作を覚えたいのであれば、アプリの使い方だけでなく、動画制作そのものについて学習する必要があります。

そういうわけでアプリの使い方にはふれずに、調べてもあまり載っていない動画制作についての考え方や、必要な能力、それらを学ぶ方法についてまとめています

動画制作は編集作業から覚えるのが一番近道。
編集作業の理解から動画制作全体を理解していきましょう。
ひとつひとつの詳細は追ってまとめていこうと思いますが、まずはレジュメ的に書き出していきたいと思います。
※弊社は企業用の動画制作が多いため、多少偏りがあるかもしれません。新しい切り口を見いだせるような映像表現やアニメなどの特殊な表現方法などについてはあまり得意でないため、特に触れません。


まずはアプリを使えるようになろう

機能をひと通り理解し、実際に使うことができる状態を目指しましょう。
今は大抵のことであれば調べたらすぐ出てきますので、全部暗記する必要はないです。検索のきっかけになる言葉だけは覚えておきましょう。

◯基本概念の理解    fps・解像度・画面縦横比、ファイルの種類 etc...
基本操作 読み込み・編集・書き出し
エフェクト 種類・およぼす効果についての理解)
レイヤー・マスク機能 (アルファチャンネル)の理解

上記4つはプロ用編集アプリであればどれでも必要になってくるものです。一番最初に理解してしまいましょう。Premiere の学習の場合に僕がよく勧めているのはこちらです。

ショートカットは必ず覚えましょう。作業速度が全然違います。

また動画制作やアプリ使用方法を覚えるということは、
出来ることだけでなく、そのアプリでは実現不可能なこを知ることでもあります。
動画制作に理解のあるクライアントだけとは限らないため、3DCGを使った映像や複雑なエフェクトを使用した撮影などをリクエストされる場合もあります。
そのときに「出来る・出来ない」の判断が正しくでき、的確な提案ができる状態まで理解を深めておくことが重要です。


どんな編集アプリを使用すべきか

私は編集の専門家ではないため、実際に使用したことがあるのは下記の3つだけです。

Final Cut Pro 
Adobe Premiere 
iMovie 

他にもDa vinci、Avid、Edius など、様々なソフトがありますが、
まずオススメしているのはAdobe Premiere Proです。
Photoshop, Illustrator、After Effectなどの他のアプリとの連携がやりやすいから。
実務上では弊社もPremiereをつかっているため、データのやり取りがしやすいことも挙げられます。
動画編集ソフトだけで映像制作が完結することはほぼなく、
挿入するための画像加工や大量のテキスト配置など、Photoshopなどの画像加工ソフトを使ったほうが早いときがあります。

実際に使っていくとFinal Cut Proの操作のほうがしっくりくる
カメラとの連携考えたらDa vinci のほうがいい
などなどあるかもしれませんが、最初にとりかかるのはAdobeプロダクトがよいと考えています。


編集力を上げよう


Youtuber動画やインタビュー動画、CMの場合など、
どういった目的で使うのか、どこで放映するのか、長さは?など、それぞれ目的に応じた編集の仕方があります。
厳密にルールなどはありませんが、見やすさ、情報の伝えやすさなどを考慮した方法は存在します。
ここでは、どれかは当てはまるであろう編集の基本的な方法を3つお伝えします。

編集方法①:音楽のリズムにのせて編集する
編集方法②:要約する
編集方法③:ヨリとヒキを組み合わせる


編集方法①:音楽のリズムに合わせて編集する

映像の切り替えのタイミングを音楽に合わせるだけ。
これだけでも非常にテンポ感のある、よい映像に見えると思います。
基本は4拍分、たまに2拍で刻んだり、よく見せたいところはその倍時間取ってみたり、というふうにルールを決めて編集をします。
見ている側も安心できる動画になっているかと思います。
楽曲選びはくれぐれも慎重に。超重要です。


編集方法②:要約する

上記の動画は、一人につき1分程度にまとまっていますが、一人あたり20分以上お話頂いています。
そんなに長い素材のどこを使えばいいのか...
難しく考えず、受験に出てくる現代文の要約問題だと思って下さい。

・概要を話している部分
・最も言いたいこと
どのような効果があったか(サービス紹介であれば)
もっとも人柄が分かる部分はどこか(目的に応じて)
思いがこもっている部分はどこか(目的に応じて)
・夢や目標、これからの未来について話している部分

大体の場合、上記をまとめたら成立します。
これは言い換えれば「インタビューで何を聞けば良いか」という内容にもなります。
私はこれを体系的にまとめておりますので、また機会があればお話します。


編集方法③:ヒキ・ヨリを組み合わせる

どういう順番でカットを並べればいいのか、迷うときありますよね。
そんなときのひとつの目安にしていただきたいのが、ヨリヒキです。

ヒキ…空間全体の様子がわかるような、被写体だけでなく周りの様子や風景などもわかるように遠くから撮影すること。

ヨリ…
細部を見せるため、被写体の近くで撮影すること

ヒキで撮影された一例です。

スクリーンショット 2020-04-24 13.13.39


ヨリで撮影された一例。

スクリーンショット 2020-04-24 13.13.55


ヨリとヒキをくみあわせることで、この映像がどこの場所の何を映しているのか、ということを理解することができるようになります。
編集方法①:音楽のリズムに合わせて編集する」で紹介したワークショップ映像も、実はこのヨリとヒキがうまく組み合わせて制作されています。
その視点で、ぜひもう一度覧になってください。

そしてこれまた逆を返すと、撮影時にどういった撮影素材やパターンが必要になるかということでもあります。
どういった撮影をすると編集が効率良くなるか、最終的な映像がよいものになるか、編集工程から学ぶことができますね。
これも私は自分なりに体系化しており、いずれかの機会にお話しようと考えております。



画面構成力を上げよう


動画を完成させるうえで重要な要素にテキストや画像などの配置・デザインがあります。
グラフィックデザインに近いですが、映像で用いられるテキストや画像などのレイアウトする際の構成をかっこよく作ろう、というものです。
せっかく映像編集がうまくいってるのに、配置したテキストがかっこよくない・読みづらいなどでは、せっかくの意図も伝わらないことがあり、動画としての威力が半減してしまうことも。
なぜか出来上がってしまうカラオケみたいなテロップ、
すごく明るい映像なのに、テキストだけがお化け屋敷、
映るものすべてが袋&斜め文字、
などなど。

情報を視聴者に印象づけるために画面構成力は必須です。
そんなに難しく考えなくても大丈夫です。まずは私が実践している
「大きさ・位置をそろえる」「見てほしいものに注目してもらう」から始めましょう。
下記のリンクではテロップの作り方がまとまっており、本当にわかりやすかったのでぜひこちらで学んでください。



こちらはグラフィックやWebデザインについてのまとめですが、たくさんのことが動画編集にも応用できます。


何が言いたいかといいますと、デザインは映像よりも更に体系化されており、手法など参考になる文献が非常に多く出版・公開されています。そういったものを参考に、ひとまず真似してみましょう。
上記2つのリンクを真似してつくるだけで、動画のクオリティは飛び級でよくなります。


企画・構成を理解しよう


最後に、もう一つだけ重要なお話をします。
特に仕事として動画制作を引き受ける際には考えていただきたいのが、
依頼主の動画制作の目的です。

一般的に動画制作は
◯企画・構成
◯撮影
◯編集

の順番に進んでいきます。
一番最初の工程である企画・構成は動画制作における設計図であり、企画構成で8割が完成しているとも言える重要なものです。
企画・構成を理解して動画編集をするということは、依頼主と目的を共有し、同じゴールに向かって進んでいることになります。
つまり、めちゃくちゃ喜ばれます。

これまで技術的な面での動画の編集方法をお伝えしてきましたが、
依頼主の目的を達成するにはどういう作業・判断が必要かもぜひ考えていただきたい。そもそも動画制作を実施するというのは、目的があって実施しているということなのです。

参考までですが、依頼主が動画を制作するときの目的とは、頻度が高いものを取り出すとだいたい3つにまとまります。

ある特定の視聴者に、動画を通じて
・商品・人・事業を知ってほしい(認知拡大。広告など)
・商品・人・事業を深く理解してほしい(理解促進。Webサイト配置など)
・コミュニケーションを取りたい(SNS配信など)


事業のために作られる動画の種類は数十種類あります。
TVCMなどの広告だけでなく、プレゼンや社内研修、セミナーの動画化などなど。これも体系化しておりますので、いつかお話をさせてください。


まとめ

・基本的なアプリの機能はひと通り使えるようにしておく
・基本を習得し、編集する力を身につける。
・テキスト・画像など配置のためのデザイン力の基本を身につける
・企画・構成を理解し、依頼主の目的を一緒に達成する

それぞれの項目でまだまだお話出来ることがたくさんありますが、まず大枠をつかむことはできましたでしょうか。

動画制作は様々なスキルの組み合わせで成り立っていることが理解いただけたかと思います。
ですが決して難易度の高いものではなく、ちょっとしたコツがあるだけなのです。

本記事の感想、ご意見などぜひお聞かせ下さい。
動画制作についてのご質問も!全てへの回答は難しいですが、要望の多いものからnoteにまとめていきたいと考えています。

コロナが落ち着いたら動画制作セミナーを実施します。希望者が多かったらオンラインでも開催考えておりますので、お気軽にご連絡ください。


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株式会社ワンダー・グラフィックス代表取締役、クリエイティブ・ディレクター。 20才のときにアニメーション制作会社 STUDIO4℃に入社。 2010年ワンダーグラフィックス創業。動画制作にあらゆる角度から挑戦しています。 趣味はキャンプ、映画鑑賞、最近盆栽を始めました。
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