見出し画像

哲学的に経営理念を考えるために・その1

企業経営者の方なら、「経営理念」について
一度は考えたことがあると思います。

その考え方と進め方について
基本的なことを、
感性論哲学という哲学の視点から
述べさせていただきたい思います。
 
まず、経営者であれ、誰であれ
「よりよく生きたい」と考えている人は皆
「哲学している」ということです。

「よりよく生きるための問い」を発していれば、
哲学している、ということなのです。

私たちは、いつも感じていて、
いつも何か思っています。
その中でいつも何か「問い」を発しているのです。

それらの「問い」は、
以下の4つの問いのいずれかに属するものです。
 
【哲学における4つの問い】
 
感性論哲学において
「哲学における4つの問い」があります。
その「4つの問い」とは、次の通りです。
①理念への問い(いかに在るべきかがメインテーマ)、
②本質への問い(大元には何があるのか、大元は何か、根元の追求等)、
③全体への問い(私の考えるテーマの全体とはどんなものか、どこまで広くとらえるか、全体と部分の関係、全体の中での位置づけ等)
④現実への問い(私の置かれている現実をどう考えるか、起こっている問題の意味、現場に起きている現象の理解等)。

そして、企業経営者において
哲学的に考えるということについては、
上記の4つの問いを次のように
置き換えて考えるとわかりやすくなります。

①企業経営者における理念への問い、
②企業経営者における本質への問い、
③企業経営者における全体への問い、
④企業経営者における現実への問い、
というように。

ここでは、
経営理念について考えるということですから、
①の「企業経営者における理念の問い」
という項目に焦点を合わせることになります。

さらに、
感性論哲学的に考えるということについては、
以下のように関わっていくということになります。
 
【哲学的に考えるということ】
 
●「哲学的に考えるとは、
根元的に考える事であり、
哲学とは根元への思考であり、
同時に根元から思考である」

●「哲学は、最も確実なるもの、
それ以上疑い得べからざるもの、
直接的な明証性をもつものを、
その思考の基礎に置いて進めなければならない」、

「哲学が、最も確実なるもの、
それ以上疑い得べからざるものから
出発しなければならないとすれば、
私においてそれは『感性』である」、

●「哲学する心こそ、真に自由なのであり、
哲学において人生は、世界は、
真の意味と目的を与えられるのである。
すべてのありとあらゆる存在が、
活き活きと生きて輝く世界、意味に満ちた世界、
それこそ、自由なる哲学の究極の理想であると
言わねばならない」、

●「哲学するとは、すべてのものに意味を与えることである」、

●「哲学とは、
生きがいに根拠を与えるものである。
すなわち、生きがいをゆるぎないものに
するものである」。
 
【人生における3つの問い】
 
次に、「人生における3つの問い」があります。
これが、理念について考える場合に、
一番近い「問い」だと思われます。

①将来どんな人間になりたいか
(いかに成るべきか)、

②将来どんなことをやりたいのか
(いかに為すべきか)、

③将来どんな生活をしたいか
(いかに在るべきか)

という問いです。
これを企業経営に置き換えてみると
わかりやすくなります。

①将来どんな企業になりたいか?
(企業理念)、

②将来どんな経営をやりたいか?
(経営理念・行動理念)、

③将来どんな企業で在りたいか?
(存在理念・基本理念)、
というように。

そして、自問自答しながら
経営理念体系をおつくりください。

 
 
 

よろしければ、サポートをお願いします。そのサポートで事業活動を続けていくことができます。 「おもい」もしっかりと受け止めて、生かしていきます。あなたの人生と運が開けてきますように^_^