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『あぱとぅん』試作品2号完成(前編)

1歳児が発した謎の言葉「あぱとぅん」をモチーフにデザインしたキャラクター『あぱとぅん』のぬいぐるみを、3Dモデルから型紙を起こして作り上げるチャレンジ中。

前回の記事では最初の試作品が完成して、3Dモデルと比較しながら改善点を洗い出しました。

その後、3Dモデル自体を少し修正し、型紙を出力するためのリトポロジーをやり直し、面の分割方法も変更して2番目の型紙ができました。 そして、改善点を踏まえた試作品2号が縫い上がりました。

試作1号の型紙
試作2号の型紙と裁断前の布地

すべて作り直しているので型紙もだいぶ変わりました。 分割線の位置が変わったことで面の構成の仕方も変わります。 特に手の部分は全く別の考え方で分割しました。

縫い代部分を足して裁断

試作用に用意した布地は織糸の方向がわかりやすいようにヒッコリーを選んでいます。 前回、今回と試作は平織りの布を使用していますが、最終的にはフェルトを使用する予定。

手が一番複雑で細かい

まずは一番難易度の高い手から縫っていきます。 前回とは分割を変えてより自然に仕上がるようにしてみました。 全体の大きさもひと回り小さくしています。 その分パーツが更に細かくなったので、布で縫い上げるときに縫い代の始末がかなり難しい。 特にアイロンがけの難易度が高いので、治具として粘土ベラを使いながら縫い代の割りアイロンをかけました。 思いつきでやってみたけれどこれがなかなかいい感じだったので細かい部分は治具を使うといいですね。

赤ちゃんの手くらいの大きさですかね

手のひらを縫い上げてみたら、期待通り前回よりも自然な仕上がり。 指先がどうしても先細ってしまうのでここは修正が必要ですね。

全てのパーツ縫い上がり

すべての部位が縫い上がったところで、後編へ続く!

サポートしてくれる人が増えると、新しい作品を作る余裕も出てきます。余裕は新たな可能性を見出す機会をもたらしてくれますね。新たな可能性からは今までと違った視点も生まれるかもしれません。