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【手縫い】 ダイソーのスマホポーチ改造

ピンと来るモノが無いなら!

家事や仕事中にスマホを持ち歩かなきゃいけないことが増えた。ポケットには入れたくないのでシンプルなスマホポーチが欲しい。
しかし、なかなか気に入るものがない。
もう百均の商品でいいか、と、ひとつのポーチを手に取ったのだがコレはベルトを通すタイプ……あぁ、改造してしまえばいいんだ!
と、いうわけでコレを購入。
数カ所改造すれば欲しい機能は満たせそうだ!

表側
裏側

裏返したらゴワゴワ

改造点がはっきりしたので縫直し部分のアタリを付けるために裏返してみると、この布地は裏面がビニールコーティングされていたことがわかった。コレ、縫いにくいんだよなぁ。
チャコペンでポーチ底の角を丸く縫い直すアタリを付け、ポーチの開け口は両側のシーム部を上から2cmくらい切り開いてここも角丸に仕上げよう。

改造部分に印をつける

縫ったり切ったり

まずは開き口の両側を切り開く前に、開き留め位置から2cmほどステッチを重ねてほつれないようにしておきます。次に開き留め位置まで元のステッチを解き、角を丸く整形したいので二つ折りになった端を留めてあるステッチも解きます。

角のカーブをチャコペンで描いたら、その少し外側に一本取り糸で片側を留めて粗めに並縫いします。縫い終わりの糸は留めずに伸ばしたまま、引き縮めてカーブの折り返し部分を整形します。いい感じのカーブができたら引いた糸を留めてアイロンで軽く押さえて癖をつけておきます。

開き口の処理から

開き口の端から5mmくらいの位置に表側から本返し縫いでステッチ。
底の角丸も本返し縫いして、元のステッチ糸を解いたら片側の面に引き出して結んでおけばほつれ止めになる。縫い代は6〜7mmくらいの幅にカット。

開き口の二つ折りステッチと底の角丸を処理

使いやすさはもうひと手間のご褒美

ここまでできたら表返してストラップをつければ完成できるんですが、スマホの出し入れをスムーズにするためにもうひと手間かけます。

内側に未処理のままとなっている縫い代。これが出し入れの邪魔になります。縫い代を縫い目の両側に開いてそれぞれ千鳥掛けで留めていきます。布地が裏面コーティングされていて織り糸を掬っていくのがなかなか面倒なんですが、これをしておけば出し入れの際の窮屈さが解消されるので頑張ります!

縫い代の始末

底の部分はある程度雑でも大丈夫。その代わり両サイドはしっかり縫い代を押さえます。

最後はストラップ

本体が完成!あとはストラップを付けるだけです。

表返し

ストラップは別にナイロン製のテープ(平たいベルト状のやつ)と金具をつけました。どちらも手元に余っていた材料ですが、テープはダイソーで、金具は手芸店で購入したもの。
ストラップは長さを調節できるように金具をつけるので片方を短くして金具を取り付け、もう片方は長く。ナイロンテープは切ったままだとほつれるのでライターなどで端を軽く炙ります。

金具は1つでいいかなと思ったのですが、テープの余りがビヨンと飛び出てるのはストレスを感じるので長い側にもう1つ金具を通していい感じに留めます。こういうストラップを金具に通す際、カメラをやっている人には分かるんですが、「※ニコン巻き」にすると非常にいい感じです。
あ、この写真、ニコン巻きになってないですね。

※ニコン巻き
https://www.biccamera.com/bc/i/blog/photostyle/beginner/strap_nikon.jsp

ストラップを取り付ける

完成しました!

これで完成。丁度いい位置に肩掛けできました。

使用写真

全て手縫いで済ませているので、ミシンを持っていない方も試しやすいかと思います。

百均アイテムが安いのは工程を最小限にしてコストを下げていることも理由です。素材がそこそこのものなら、省かれているひと手間を自分で足してやることで大幅に使い勝手が良くなりますよ。

ちなみに、このスマホポーチでは縫い代の端始末を省くために裏面コーティング生地を使用しているはずです。防水効果はほぼ期待できないですから。コーティング無しの素材だとパイピングか端かがりを施さないとほつれてきますからね。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!今後も手縫いで色々なものを作っていきますよ。

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