【work】 蒼い月の指輪
レジンを彫刻して作った月の指輪を複製、カスタマイズして一点ものに仕上げた特別な作品です。 何が特別かというと、普通はレジンでの複製はシリコン型にレジンを流し込むだけだったり、内部にほかのパーツを射込んだりしますが、 この蒼い月ではかなり面倒な工程を経て完成しているんです。
3枚の写真を見るとクリアブルーの成形色だということがわかります……が、裏側からの写真を見ると内部は色が薄くなっていることに気が付くでしょうか?
実はこの指輪は濃いクリアブルーで成形したものの裏側から、外殻だけを薄く残すように内側をくり抜き、そこに無彩色のクリアレジンを再度流し込んでいます。 こう書くと単純なんだけど実際やってみるとかなり手間暇がかかりました。 そこまでして何が得られたか、次の写真を見てみましょう。
内側から発光しているように見えませんか? 薄い外殻を通して入った光が内部で乱反射しているんでしょうね。 非常にミステリアスな仕上がりになりました。
こうして完成したたった1つの不思議な光を放つ月の指輪は、無事お客さんの手に届いたのです。 正直、今思えばこれは手元に残しておきたかったなぁ。 大事にしてもらえていると嬉しいです。
月の指輪の記事、次はブローチにリメイクした『ゲツメン』を紹介します。
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