初めてのヒルクライムは大垂水峠 - 僕が山に上ろうと思ったきっかけとともに -
自転車乗りは何故山に向かうんでしょう?
僕は敢えて苦しいことをして分かりやすい見返りが見られないことに対して積極的に取り組もうとは思わない性格です。クロスバイクから始まりロードバイクに乗り換えた今も基本的には平地を走ってました。
その点で東京に住んでいることはラッキーでした。
なにせ、東京が属する関東は平野であることが前提ですし、しかも東京を中心とした50km圏内はまあまあ真っ平らです。東に50km走っても千葉、佐倉、西に走ればせいぜい青梅、高雄、南に走っても三浦半島の入り口、鎌倉あたりです。平らですよね。
で、そんな僕が山に登りたいと思ったきっかけとなったのは、Youtubeにアップされていた動画です。
それは、篠さん
がアップしていた箱根ヒルクライム2018の動画です。
僕はこれを見て度肝抜かれたんですよ。
再生するとタイトルが表示されますが、そのすぐ後に箱根の青い空が映り、銃声が鳴ると同時に、全面に展開される男性ローディがスタートし、そして自分も、いや本当は篠さんなのですが、スタートします。
車載画像にスピードやケイデンス、パワーなどが表示されていることは知っていましたが、篠さんがこの動画の中で、周囲の環境を観察し、自分の心拍の状態を冷静に見ながら、スピードやケイデンス、パワーをコントロールする、その思考や判断などがテロップで説明されるのです。心拍とケイデンス、パワー、そしてスピードの関連性について理解できましたし、ローディはレース中にそれをコントロールするということがとても良く分かったのです。
そして彼女の凄いところはそれだけではありません。
レースの駆け引きだけでなく、周りの景色を見て感じたり、周囲のローディとのコミュニケーションを挟んだりします。戦ってる人が、傍らでは芯から楽しんでいる、そして最後にはゲストライダーでありながら優勝してしまう。強い、そして優しい。強いから優しいのかもしれませんが、そういった彼女の走りと、走りを取り巻く絵に惹き込まれてしまったのです。
それから、ヒルクライムのレースや練習、ポタリングなどの動画を見漁りました。その中にはもちろんガチのレースもあります。が、やはり重力に逆らって、自分の心肺や筋肉をコントロールしながら、ロードバイクとともに大自然の中に駆けていく、そのスペクタクルに魅了されてしまったのです。
で、いきなりつくば道という地獄のようなヒルクライムロードを走って見事に撃沈したことは下記の動画にアップしました。
今のロードで初めてのヒルクライムアタックに失敗して少し自信をなくしていました。つくば道は非常に斜度が厳しく、初心者向きではありませんでした。無計画にノリで上った僕に山は厳しい態度で叱ってくれたということでしょうか。
やや失意にくれていた僕は今度はしっかりと計画してリベンジしようと考えました。そして選んだのが、東京に住むローディにとって初心者向けの代表格とも言える大垂水峠に向かうことにしました。そして、無事に上りきりました。
初心者坂と呼ばれてますが、体重が重く、PWRが2.6程度の自分にとってはやはり厳しいものがありました。自宅のある浅草から高尾山口まで自走して約55km程度でしたが、その後5km程度が大垂水峠までのヒルクライムでした。
最初は斜度が浅く貧脚の自分にとっても割と楽に上ることができましたが、人里が途切れて森深い部分に入ってからは5%以上が続き、前32、後30というギヤ比がほぼ1.0というインナーローでもガチガチの状態で喘ぎながら上りました。
苦しかった…。
でも上りきった時はものすごい達成感がありました。
これだなとw
ハマったなとw
次は筑波山の不動峠かなと思ってます。
楽しく、強くなりたい。
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