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気づいてますか?世界から加速度が失われつつあることに

”越境者”による”越境思考”、今回は「加速度とエネルギー」について。
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コロナが発生してから何が変わったかと言えば、世の中から加速度が失われていっているということ。統計をとった訳ではなく感覚からの物言いなのだが、共感してくれる人、多いのではないだろうか。
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ポイントは速度ではなく、速度の変化率としての加速度であるということ。加減速のこと。移動量が減ったということを人は言うが、僕が言っているのはあくまでも加速度のこと。
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そう、等速の世界には重力、いや力は存在しない。力が働いていないから速度が一定になる。f = maという公式を覚えている人は少なくないだろう。等速であるということは力学的には止まっていることと変わらない。一方で、速度が変化するということはそこに何らかの力、エネルギーが存在することを意味する。加速度とはエネルギーのことだ。
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コロナが発生する以前から、人は加速度を失いつつある。 部屋にいながらにしてYoutubeやSpotifyで動画や音楽を楽しむことができ、AmazonやKindleでほしい物や本を買うこともできる。
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止まっている状態からどこかへ移動する過程で加速度が発生する。なぜなら、よっこらしょと起きて、身支度をして、靴を履いて、外に出て、歩いて、公共交通機関に乗って目的地へ移動するからだ。しかし、YoutubeやAmazonで事足りるのであれば、停止、移動のモード変化は極小で構わない。そこに加速度はほとんど発生しない、エネルギーは必要ない。
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Zoomでミーティングをすれば、移動をしなくても、場合によってはほとんど身支度をしなくても相手とコミュニケーションができる。その場で物事をすすめる計画や段取り、確認などもできる。しかし、その過程で速度変化はほとんど起こらない。エネルギーをかける必要がないからだ。
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加速度が無い世界というのは、エネルギーが存在しない世界。宇宙の虚空のようなものだ。そして、人は意図せずして、速度一定の状態に移行しつつある。そこにコロナが追い打ちをかけている。人はその中でも何とかやっていけるのではないかという気になっている。その一方、実際に会って話をすることの重要性に何となく気づき始めている人もいる。
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全く科学的な根拠に基づいたことではないのだが、人を人たらしめているのは、加速度によるものなのではないかと思う。エネルギーによって加減速が起こる。そして、エネルギーはその100%を取り返すことができない(エントロピーが増大するからだが、詳しくは解説書を見て欲しい)。要するに、エネルギーが仕事をした後の状態から、それ以前に戻すことはできない。これを人は「時間の経過」として認識する。 時間を認識しているのは人間しかいないはずだ。
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人は時間の中で生きる。だから未来に不安を感じ、現在に不満を感じ、過去に想いを馳せる。それが人間が抱える矛盾であり、人間としてのロマンだと思う。そして、それは加速度のある、エネルギーが変化することに裏付けられた世界に起こる。そして、その加速度が世の中から急速に減少している。
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改めて自分の加速度がどのくらいあるのか、考えてみて欲しい。
自分の人生は4速一定のクルージングなのか、それともラリーカーのようなものなのか。
誰かが自分に「乗った」らどのような景色を見るのか。
そして、それはその誰かにとって楽しい、豊かなことなのか。
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便利さは減衰を伴っていつのまにかあなたの側にいる。
もう一度、人生に加速度を。
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#越境者 #越境ニュータイプ #越境思考 #越境思考ハック
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