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51歳の新人として

2023人事異動で県庁へ

2023年春。4月の人事異動で県庁勤務を命じられた。
それまでは商業科の教諭として30年弱、教壇に立って授業や部活動にいそしんできたわけだが、51歳にして行政職の新人として県庁に勤務することとなった。

転勤の挨拶をしに色々なところへ伺った際、「次はどちらに行かれるんですか?」と聞かれるので「県庁へ」と答えると、ほぼ100%の確率で「教育委員会なんですか~大変ですね」というような反応をいただいた。
そう、県庁勤務というと一般的には教育委員会というイメージらしく、自分自身も転勤の内示を受けた際に「そこは何の仕事をするところなんですか???」という感じを正直受けた。その部署は総合企画部政策企画課。
教育委員会ではなく、知事部局といわれるところだった。

地方公共団体の組織のうち、首長の指揮監督を直接受け、人事権が一般職員にまで及ぶ部局都道府県の場合は知事部局と呼ばれる。

[補説]教育委員会公安委員会などの行政委員会警察・消防部局などはこれにあたらない。

デジタル大辞泉「首長部局」の意味・読み・例文・類語

政策企画課

教育委員会は首長への権限の集中を防止し、中立的・専門的な行政運営を担保するための独立した行政委員会の一つとなっている。確かに教育は長いスパンでの人づくりなので、首長が変わるたびに方針が二転三転するのはよろしくない。だから独立性が保たれる必要はある。ただそうはいっても、県の教育方針や教育施策は教育委員会と連携して行うものもあるので、その橋渡し的な人材も必要なのだろうと想像できる。今回の人事異動では県庁の政策企画課という部署に配属されたのだが、仕事内容は教育委員会と関連する内容が確かに多い。ただ、あくまで大雑把にいうと、教育委員会の教育は「学校教育」がメイン。自分が担当する教育は学校とも連携するが、もう少し枠組みを広くとらえた人づくりという感じ。

新たな時代の人づくり推進室

山口県では下記のとおり新たな時代の人づくりが推進されている。

今私たちが暮らす社会は、人口減少や少子高齢化、急速な技術革新、グローバル化が進展する中で、デジタル化等の社会変革を進め、コロナの時代の「新たな日常」を創り上げることが求められるなど、従来の延長線上にはない、将来の予測が困難な状況となっています。

 こうした中にあって、山口県の将来を担う人材の育成はこれまでにも増して重要になっています。

 このため、山口県の将来を担い、未来を切り拓いていく若者たちが、困難な課題に果敢に挑戦し、乗り越えていくことができるよう、県の人づくりの指針である「山口県新たな時代の人づくり推進方針」を策定しました。

 今後、次代を担う子どもや若者たちが、あまねく学びを通して「志」を育み、その持てる能力を最大限に発揮して行動していくことができるよう、市町はもとより、学校や地域、施設や団体、企業等の皆様としっかりと共有し、連携・協働を図りながら、取組を力強く進めていきます。

山口県HPより 新たな時代の人づくりについて

この新たな時代の人づくり推進方針に則って人づくりのための補助金若者育成・県内定着促進事業奨学金返還補助制度などの事業、山口県ひとづくり財団や東京大学先端科学技術研究センターとの連携なども行われている。
まだまだ転勤1ヵ月で分からないことだらけではあるが、やりがいは感じられる部署なのは間違いない。51歳で新人というのはおこがましいが、今は新鮮な気持ちで日々勤務できている。noteも備忘録的に1ヵ月に1度くらいは更新できたらいいな~と思う。

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