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neuo



みなさんにはなぜだかわからないけど好きなものってありますか?

ぼくは小さいころ、ウルトラマンの人形にみーくんと名前を付けていつも一緒にいました。

肌ざわりや質感にこだわりがあって、

くたくたになった1代目のみーくんを卒業して

2代目のみーくんを導入する時は

お店に陳列されているウルトラマン群を前に

これはみーくんじゃないと駄々をこねて

お母さんを困らせた記憶があります。


ぎりぎり採用のみーくん @google image



City has no soul.



ぼくはいつからか
neuo
という字列に愛着を持ってしまっています

neutral で neoな状態

自然な定常状態が拡張された後、
スパーンと上に突きあがるイメージ



物質にはエネルギーが宿っていますよね


作用反作用、マイナスプラス?
何かが作り出されるとき、同じ量だけの作り出されない何かがあるってことが、なんとなくわかる

そこでいまぼくが喪失と共に創造の中点を感じている対象は、都市の魂です。

それはシンプルに身体にとっての魂のような
都市のための魂といってみます。

今ぼくはこの物理的な都市空間に魂が宿っていない世界を認識しています。


都市とは情報を交換するための物理的な装置
デバイスがちっちゃくなってインターネットが拡がってが、情報が民主化したといわれるようになって

交通やインフラが利便性を求めて網の目状に広がってった地の都市空間は
物質的な都市が情報を伝達し交流させるという役割をある程度達成し終わったのだと思います。

既存の都市は卒業することが可能なのかもしれません。

卒業といえば

ぼくは建築系の大学に5年半行ってしまいました。

建築学科の意匠系を卒業すると、
社会からは1級建築士をとったり、デザインを生業とすることを期待されるのですが、

5年半行った後も、建築学科を卒業したら当たり前に期待されるルートに進まず
脱線に次ぐ乗換のループを繰り返しています。

高校を卒業したらなんとなく大学に行くものだと思っていたし、
周辺の環境もそういった未来を事実として信じていました。


たとえば

ミシェルフーコー先輩は

都市空間における図と地に、権力と統制のメカニズムが潜んでることを解き明かしました。

大学、病院、インフラなど

コンクリート造のように物理的に固だけではなく、
システムや習慣の不自由さがぼくらを拘束していたといえます。

アカデミックな領域というのは広大な社会という資本主義空間の中で

即効的ではない問題の解決に専念する人間のための定住領域のような機能を果たしています。

しかしなんとか卒業した今、五年半も行く必要があったかと考えると、
無駄な時間を過ごしていたこともあったかなと思います。

全体最適化するために、個人にとって必要のないものまでパッケージされているからです。


大学卒業の後はさまざまなコミュニティに参加しました。

花屋の上の疑似家族

バーチャル学校

軽トラをモバイルハウスにして遊び倒す都市型海賊団

産官学民間連携型 アートや建築を産業化している地方都市前橋

バーチャル自治体

ハードコアなタイ料理屋さん

キリストチックな自然農法屋さん

ファンクでシャンティなヨガ集団

フランスのアンティーク屋さん

大学時代所属していた研究室設計のシェアハウス

各方面で迷惑をかけまくってしまって、すみません。
学校では出会えなかった生きた情報にたくさん触れることができました。

分散へのあこがれ


大学卒業後どうしていいかわからない時期に情報をあさっていた時のこと

ビットコインという非中央主権な暗号通貨があることを知りました。

既存通貨が成立しているのは銀行や国家などの機関が認証していることと

それらを使う人みんなで信じるくらいに利便性がいいから。


一方ビットコインを構成しているブロックチェーンの仕組みは

中央集権的な認証機関なしに取引の信頼性を確保しています。

これによって、ユーザーはシステムの透明性とセキュリティに信頼を置くことができる。

この世界で集中した権力を一気に解き放つことができることにわくわくしました。

それと同時に
あらゆる情報を集約しているそれぞれの主体が力を持つのは必然的で
ぼくらはユーザーとしていたるところでそのシステムに加担していることに
ゾッとしてしまいました。


つづく

neuoではただいま分散型国家のイメージを共有するためのことばを集めています。


スキルや時間を持て余してる方、ビジョンを共有できる方
それぞれの道で作業していきながらも空間を共有する必要がある時はこちら↓



neuo

あらゆる情報を精査し、再構築するための有機体、メディウム。
都市空間に自然の定常状態を拡張するため

一般世界で通底する建物を造る行為(過程、技術)=建築

よりもっと

身の回りのあらゆる情報を精査し、再構築する

Architecture

を手段とする。





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