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webサービス開発、決済システムをStripeに決めた理由

キャリアコーチと出会えるスキルシェアサービス『coachee』
ひでちかです。
2021年の年末にローンチしたキャリア相談専門のスキルシェアサービス『coachee』に関しては、下記note記事を御覧ください。

今回はcoacheeシステムの根幹である、決済システムに関して共有できればと思います。決済システムの選定だけで1ヶ月以上かかってしまい、かなりロスしたと感じました。

結論からするとcoacheeはStripe connect standardを選定いたしました。
もし、決済システムの選定を悩まれている方がいらっしゃいましたら参考までお願い致します。

Stiripeとは

2011年に開始されたオンライン決済サービス「Stripe」。本社をアメリカ・サンフランシスコに置き、日本を含む世界14カ国に事業所を展開するグローバル企業です。そんなStripeは、GoogleやAmazon、Uberなど誰もが知る大手企業から新たなビジネスを展開するスタートアップ企業まで、100万を超える企業で導入されています。
オンライン決済Stripe(ストライプ)とは?導入するメリットや注意点を徹底解説より

Stripeは現在、米国最大級のユニコーン企業(企業価値が10億ドルを超える未上場企業)です。

決済システム選定で考えたこと

前提として、『coachee』は当社(以下、coachee)とキャリア相談サービスを提供するコーチ(以下、コーチ)とキャリア相談を依頼する相談依頼者(以下、相談者)、stripeの4者で取引を行い、お金の流れが発生します。

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その上で下記の項目を重視して選定いたしました。

①決済(購入、全額返金、一部返金を含む)に工数は一切かけたくない

今回CtoC型サービス実施を行う際に、重要視していたのは、一切決済に工数はかけたくないという点です。
必ずいつまでも担当者がついていなければならない上、間違えては行けない最も重要な業務フローのため、自動化したいという強い思いがありました。

②本人確認機能がある
この機能の有無は最も大きいです。売上金はコーチの口座に振り込まれます。マネーロンダリングや犯罪防止の観点からも本当に登録者の口座なのか本人確認する必要があります。本人確認を行うには、登録される銀行口座情報と本人免許証やパスポートなどの情報と照合する必要があります。一人一人検証することは不可能です。

③個人情報を持ちたくない
登録される情報には銀行口座情報、クレジットカード情報、年齢、その他個人を特定する情報を入力します。セキュリティを強固にしようが、現在の情報漏えいのリスクを軽減するにはどれだけの対策が必要になるか考えただけ恐ろしいです。自社のデータベースに上記情報を入力すらさせたくないと考えています。

上記点を全て満たすものはStripeのみでした。

①決済(購入、全額返金、一部返金を含む)に工数は一切かけたくないに関しては、複数サービスが該当しました。(そのため、一つ一つ調べて試しに実装したりと・・・ここで時間が費やされました。本当に時間を戻したいです。)
ちなみに、サービス中に返金したい場合は、マイページから返金できる様にしています。コーチと相談者双方の合意のもと、実施できるようになっています。

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②本人確認機能があるに関しては、無料で付帯しているのは調べた限りですが、Stripeのみでした。
本人確認の方法はcoacheeガイドをご確認いただくとイメージ出来るかと思います。コーチ自らスマートフォンを用いて数分で本人確認を行うことが可能です。便利です。

③個人情報を持ちたくない
決済に関わる個人情報の全てはStripeサイトに遷移して入力いただくため、当社のデータベースでは一切保有しません。「Stripe」は、PCI 認証を受けた監査人によって監査されており、決済業界において最も厳しい認証レベルであるPCI サービスプロバイダレベル 1 の認証を受けています。SSL(Secure Sockets Layer)という暗号化技術を採用しており、カード情報は全て暗号化された上で送信されるため、安心できるサービスです。
Stripeのセキュリティについてはコチラ
Stripeのプライバシーポリシーについてはコチラ

Stripe connectは3つの種類がある

Stripe connectは3つの種類があり、Standard、Custom または Expressです。

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上記画像も正直わかりづらいのですが、簡単に言うとCustom または Expressはサイト運営者がある程度作り込めば、stripe画面に遷移しなくてサービス利用出来るけど手数料高くなりますというものです。

3つの選定もかなり議論を費やしました。結論からするとcoacheeはStripe connect standardを選定しております。
決め手は、コーチの売上金を個人口座に振り替える際に振込手数料が0円になる為です。他社スキルシェアサービスの多くは、振込手数料に300~500円/回かかります。年に12回振込を行っている場合、それだけで4~5,000円かかってしまうのは、非経済的です。ただし、デメリットとしては、売上金のダッシュボードがstripeページに遷移しなければならなくなる点です。

(下記はStripeダッシュボードですが、非常に分かりづらい。。)

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コーチの振込手数料を無料にするため・・・ガイドやサイトの工夫でなるべく分かるようにStripe画面に遷移する前に、補足説明をおこなうことで困ることはないようにしています。

結論

他社サービスの名前は伏せますが、いくつか実装までして断念したのは上記ポイントのいずれかで欠けていたためです。当社の体制ではカバーしきれず断念しました。

開発の際は、ドキュメントが未だ翻訳されていないため、開発は苦戦していました。なんとか日本法人の営業担当者様がメールで随時対応いただけていたため、ローンチできたのは感謝しかないです。

ご参考までお願い致します。

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