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親と子が仲が良い関係は善いとはいえないかもしれない

人間関係も「避けるべきものを避け」るのも「勇気」であり、
「勇気」は「徳」のひとつ。
(cf. R.S. ブラック『プラトン入門』内山勝利訳,岩波書店〈文庫〉,1992,p. 122 )

大学生達は親と仲がよい。
就職したら親と暮らしたいという声もよく聞く。

なぜと尋ねると、
「苦労して育ててくれたから」
「父親が単身赴任から帰ってきたら一緒に住んであげたいから」
という答えが返ってくる。
やさしいと思う。親も嬉しいだろう。

しかし、「親」と「子」が仲が良い関係はあまり善いとはいえない気もする。

反抗期を過ぎた子は、親に中指を立て続けるくらいが健全なのでは?
ましてや、進学や職業選択などで親の価値観を押し付けられたり、
その後も言いなりになり続けるのは人生を長期的に見ると、避けた方がいいと思う。

これは「ヤングケアラー」の問題とも連関している気がする。

親が子に甘え、善意を搾取し、消費しているのかもしれない。

「姥捨」程度の態度が子には必要なのかもしれない。

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