車輪の上

乙武洋匡さんの小説。

車輪の上

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書評としては、頭の中で情景がイメージしやすくストーリー展開が早いのですぐに読み終えることができた。

また、乙武さんが書いたので、障害者の視点や車椅子からの見え方がわかる。

内容は、障害・セクシャリティ・東大卒などのレッテルや肩書きのオトコたちが新宿 歌舞伎町のホストとして働くストーリー。

それぞれの社会や世間の目に対する挑戦と葛藤を描いている。

「〇〇だから」という自らの壁や殻を作り、限界を作っている。

それは上記に連ねた人々だけではなく、カテゴライズやブランディングは多くの方が抱えている問題である。その問題には境界線はないはずである。

殻をやぶって変わる勇気を持ったとしても、「〇〇さんは〇〇だよね」といった周囲からのイメージに悩まされることもある。

他人からの評価のギャップである「〇〇さんらしくない」の「らしさ」とは何か、個性という名の単一的な平等ではなく、多様性の大切さを改めて考えさせられる作品。

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小説の書評はネタバレしないように書くのは難しい。

ドラマ化もできそう。

車輪の上