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人と他の動物たちとの違いをこどもに伝えるとしたら(No.9 美術図工の視点)

こんにちは。
私は「教育」について考えることが大好きです。

もしも、こどもから
「人と他の動物たちとの違いって何?」
と聞かれたら、何と答えようか考えてみました。
そして、人と他の動物たちの違いを学校で学ぶ教科の視点から、語ってみようという試みを勝手に始めてみようと思いました(笑)

今回はその第9弾です!美術図工の視点から考えていきます。
わたしは、「自分が美しいと思うことや自分の複雑な感情を色んな形で相手に伝えようとする」人と他の動物たちとの違いだと考えています。

他の動物も、喜怒哀楽の感情があります。
そして、それを伝えるために、声を出したり、物を叩いたり、直接相手に攻撃したりします。
また、チンパンジーなどは、表情から感情を理解することができます。

一方で、人はどうでしょうか?
絵を描くのは、自分が好きなものを描いて
一人で満足するためかもしれません。
写真を撮っておくのは、単に記憶できないものを
記録しておきたいからかもしれません。

しかし、多くの場合、自分が作り上げたものは
誰かに見せたくありませんか?

絵を描いたら、誰かに見てもらいたくて、展示会に申し込んだりSNSにアップしたりするでしよう。

写真も自分が美しいと思った風景などを
みんなと共有したいという気持ちがあるから
撮る人もいるはずです。
このnoteでも、誰かに自分が考え、作り出した記事を見てもらいたいから投稿するのだと思います。

また、美術家は、言葉にできないような
心の中に渦巻くものを絵や彫刻などで
表現しようとします。

私たちの感情は複雑です。
単なる言葉や暴れたり、泣き叫ぶだけでは
表しきれないものがあります。
そして、その感情を
他人にわかってもらいたいと強く思う生き物です。

だからこそ、美術や図工で感情を表すための別の方法を学んでいるのかもしれません。
また、表現しようとすることで、感性も豊かになっていくでしょう。

絵を描くときの筆の感覚
粘土をさわるときの指の感覚
写真を撮るときの目の感覚

あらゆる感覚に働きかける美術図工の教科は
人としての感性や感情を発展させ、言葉では伝わらないものを伝える方法を教えてくれるのかな
と思います。


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