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わがままが関係を深くする

こんにちは。ひでまるです。

僕がいろんな女性の恋愛相談を受けていて感じるのは、「自分の望みを相手に伝えること=わがままなこと」だと考えている女性(そう育てられた女性)が多い、ということです。

「わがまま」という言葉はトリッキーな言葉で、良い意味も悪い意味も含んでいます。「わがまま」という言葉の中には、二人の関係を深めるために大切な「良いわがまま」が半分含まれているのに、「わがままはダメなこと」だとひとくくりにして、「良いわがまま」を放棄してしまうと、二人の関係は深まっていきません。

「わがまま」を言わないことが良い関係を築くために大切だと思っていたのに、実際は、「わがまま」が言えないことで関係が上手くいかなくなるケースが多いのです。それは、「良いわがまま」と「悪いわがまま」の区別ができていないからです。その違いについて教えてくれる人はいないので、区別ができないのは当然です。

タイトルにある「わがままが関係を深くする」は、正確に言うと、「良いわがままが関係を深くする」です。今回は、「わがまま」について詳しくお話ししていきたいと思います。ぜひ、最後まで読んでいただき、「良いわがまま」と「悪いわがまま」の違いを理解してください。そして、「良いわがまま」をたくさん言えるようになり、ますます愛される女性になってください。



まず、「良いわがまま」について見ていきます。

「良いわがまま」
・基本的ニーズを満たしてもらう
・自分の望みを言葉にする
・ギブアンドテイクを成立させる
・嫌なことには「NO」と言う
・チームにとって良い

・基本的ニーズを満たしてもらう
僕たちは一人ひとりが「自分が恋愛関係で幸せを感じるためには最低限これだけは絶対に必要」という基本的ニーズを持っています。それはある人にとっては「一日にせめて一回連絡がほしい」「たまには好きだと言ってほしい」などのことかもしれないし、またある人にとっては「ウソをつかないでほしい」「定期的に会う時間をつくってほしい」などかもしれません。そういった「絶対にこれだけは」という基本的ニーズを相手に満たしてもらうことは「求めすぎ」でも「悪いわがまま」でもありません。


・自分の望みを言葉にする
「私はこれがしたい」「私はあそこに行きたい」「私はあれが食べたい」など、自分の望みは言葉にしてください。それを相手が叶えられるかどうかはともかく、まず望みを言葉にすることが大事です。望みを言葉にするのは「悪いわがまま」ではありません。むしろ、世の中は「これがしたい」「あれがしたい」と自分の望みを強く持っている人が幸せをつかんだり、成功したりしているのです。「意志あるところに道は開ける」は本当で、強い望みほど相手も叶えてあげたくなります。「望みを言うのはわがままなこと」だと思って望みを口にしないでいると、「自分の幸せが分からない人」「粗末に扱われる人」になってしまいます。


・ギブアンドテイクを成立させる
相手が求めていることをあなたが与えていて、それと同じようにあなたが求めていることを相手に与えてもらおうとするのは「悪いわがまま」ではありません。あなたが相手に与えた上で、相手からも与えてもらおうとするのは、ギブアンドテイクを成立させるためであり、それが健全な関係なのです。お互いが自分の望みを我慢することで関係は深まるのではなく、お互いが相手の望みを叶えようとすることで関係は深まるのです。


・嫌なことには「NO」と言う
あなたが嫌なことに「NO」と言うのは、自分のメンタルを守るために必要なことで、それは「悪いわがまま」ではありません。「NO」が言えない関係ほど有害な関係はないので、相手があなたの「NO」を尊重してくれる相手なのかどうかはしっかり見極めてください。


・チームにとって良い
カップルは一つのチームです。「愛情表現を大切にしたい」「ちゃんとコミュニケーションをとりたい」など、チームをより良くするために何かを求めることを「悪いわがまま」とは言いません。それがチームのためになるなら求めて良いのです。「これは自分のためか」「これは相手のためか」よりも大事な視点は「これはチームにとって良いか」という視点です。



次に、「悪いわがまま」について見ていきます。

「悪いわがまま」
・言葉にせず察してもらおうとする
・ギブアンドテイクが成立していない
・相手を責める
・完璧を求める
・チームにとって悪い
・タイミングを考えない

・言葉にせず察してもらおうとする
あなたの望みを具体的な言葉にせず、察してもらおうとするのは「悪いわがまま」です。「なんでもいい」とか曖昧な態度を見せるだけでは、男性はあなたの望みが分かりません。男性が察することができないのは、気持ちの問題ではなく能力の問題です。一般的に、男性は察する能力が低いのです。「好きって言ってくれたらすごく嬉しい」「一緒に行きたいカフェがあるの」など、具体的な言葉にして伝えてください。


・ギブアンドテイクが成立していない
あなたが一方的に求めるだけで相手に同じだけ与えようとしないなら、ギブアンドテイクが成立していないので「悪いわがまま」です。求めるよりも先に与えてください。そしてあなたがちゃんと相手に与えているなら、遠慮せずに求めてください。それが健全な関係です。


・相手を責める
相手を責めて自分の望みを叶えてもらおうとするのは「悪いわがまま」です。特に、「never」と「always」を使って相手を責めないことです。「あなたは絶対に○○してくれない」「あなたはいつも○○ばかり」。そう言いたくなる時もあるでしょうが、「never」や「always」を含んだ言い方はとても強い否定なので、相手は必ず反発し、伝え合いじゃなくケンカになります。


・完璧を求める
相手ができる範囲内であなたに応えようと頑張っているのに、完璧じゃないからと言って完璧を求めるのは「悪いわがまま」です。してくれないことに意識を向けるのではなく、してくれたことに意識を向け、小さなことでも感謝してください。あなたが喜ぶほど相手も良い気分になり、あなたをもっと喜ばせようと頑張ります。


・チームにとって悪い
あなたが求めることが二人というチームにとって良くないことなら「悪いわがまま」です。例えば、カップルには一人の時間も必要なのに相手に一人の時間を与えなかったり、信頼することが大切なのに相手の言動一つひとつに疑いの目を向けては束縛したりするなどです。基準はいつでも「自分のエゴのためじゃなく、チームにとって良いか」です。


・タイミングを考えない
相手が本当に忙しくて追い込まれている時に、タイミングを考えずに望みを伝えるのは「悪いわがまま」です。相手をさらに追い込むことになってしまいます。相手の状況を考えて、相手に余裕がある時に望みを伝えましょう。



以上が「良いわがまま」と「悪いわがまま」の違いになります。この区別ができていれば、あなたは「わがまま」を恐れずに、「良いわがまま」がたくさん言える女性になることができます。

もし「良いわがまま」もダメだと言ってあなたを責めてくるような男性がいたら、それはあなたが一緒にいて幸せになれる相手ではないということです。

間違った相手と付き合っていると「上手くいかないのは私が求めすぎなのかも…」「もっと我慢していい子にしていなきゃ…」と自分自身が縮こまらなきゃいけない気持ちにさせられます。だけど、実際はあなたが求めすぎなのではなくて、相手が提供しなさすぎなのです。


今回は「良いわがまま」と「悪いわがまま」の違いについてお話ししてきましたが、本来はそれが「良いわがまま」であっても「悪いわがまま」であっても、女性は彼氏の負担を増やしたくて「わがまま」を言っているわけじゃないんですよね。ただ愛されていることを感じたくて「わがまま」を言うのです。

その「愛を感じたい彼女の気持ち」を理解し、たとえ彼女の望むことすべてに応えることができなくても、彼女を「わがまま」だと言って一方的に責めたりせずに、「その気持ちにできる限り応えたい」「その気持ちを大切に扱いたい」という向き合う姿勢を彼氏が見せていくことも大事だと僕は思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

彼氏にはわがままを言って甘えていいんですよ。むしろ、わがままもあるほうが彼氏は付き合っている実感を得られるのです。わがままを言われて困るのは本命じゃない場合です。彼女というのはちょっと手がかかるくらいがちょうど良いのです。

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