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人事・経営支援関連

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私の経営・人事支援関連の記事です。
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#リスキリング

「人事課題を解決したい」企業の方に対し、私がお尋ねする観点

 私は、地方企業様の人事課題の解決支援の活動をしています。その際、経営者の方、担当の方とも多くのコミュニケーションをさせていただいています。その際、話題として、人事関係(制度等)の話はもちろんですが、基本的な経営の状況の話もさせていただいています。  最近でこそ、「人事は経営の根幹の一つ」という経営者の方も多くなってきました。総論としては理解されているものの、なかなか深く突っ込んで議論をするのは苦労します。とはいえ、最初から「サーベイシート」のような、こと細かい資料を使って

管理職の新たな地平ー効果的なリーダーシップと組織成功の鍵

 管理職の役割と効果的なリーダーシップは、組織の成功において決定的な要素です。管理職に求められるのは、単に専門知識や技術力の高さだけではなく、人材の育成、チームの統率、そして組織文化の形成といった幅広いスキルセットです。これらの要素を深く掘り下げ、さらに詳細な分析を行い、効果的なリーダーシップのさらなる側面を考察します。 管理職の役割  管理職の役割を詳細に考えていくと、その責任範囲の広さと重要性が浮き彫りになります。人材育成においては、管理職は部下一人一人の能力と可能性

変化に強い人材になるためのリスキリング:個人編ー後藤宗明氏

 Aoba-BBTの番組後藤宗明氏による「リスキリングのステップ(個人編)」というテーマです。今回は、「リスキリングのステップ 個人編」と題し、従業員がどのようにリスキリングを進めていけば良いかについて、具体例や詳細な情報を交えながら解説されています。  後藤氏は、リスキリングに関する以下の書籍を出版していますが、こちらも非常に参考になります。  リスキリングは、単に新しいスキルを身につけるだけでなく、変化の激しい時代を生き抜き、キャリアアップを実現するための重要な手段で

AIの時代のサバイバルスキルービジネスパーソンが持つべき5つの能力

 AI技術、特にChatGPTのような高度なAIツールの急速な進化は、現代社会を大きく変革しています。AIは、私たちの日常業務を効率化し、新たな可能性を切り開く一方で、ビジネスパーソンに求められるスキルや能力にも変化をもたらしています。  AIが進化し続ける中で、人間ならではのスキルや能力は、これまで以上に重要性を増しており、それらを磨き続けることがビジネスにおける成功の鍵となるでしょう。  この時代において、ビジネスパーソンが持つべき能力とは何かを考察、5つにまとめてみまし

戦略的目標管理ーMBOの形骸化とも戦う

MBOとは  MBO(Management By Objectives)は、目標管理とも呼ばれ、役割責任を基に目標を設定し、目標に基づいて効果的にマネジメントを行う制度です。ただし、目標を管理する制度ではなく、目標を使ってマネジメントを行うことが重要です。 MBOは単に目標を設定し、その達成度を評価するだけのものではなく、上司と部下が目標を共有し、目標達成に向けて協力しながら業務を遂行することが求められます。  Management By Objectives = MBO

効果的なリスキリング戦略ー「3つの罠」を避けるためにはどうするか

 日経ビジネス2024/4/19の記事に『「リスキリング」の課題 効果が出ない3つの罠』が掲載されていました。  この記事では、企業が従業員のスキルアップを目指して実施している「リスキリング」についての取り組みとその際に直面する課題に焦点を当てています。リスキリングとは、急速に変化する業界や技術環境に対応するために、従業員に新しいスキルや知識を身につけさせることです。日本政府や経済産業省も、個人のスキル再構築を支援する施策を進めており、この分野に多額の投資が行われています。

AI時代の企業変革ー従業員リスキリングの戦略と実践ー後藤宗明氏

 Aoba-BBTの番組後藤宗明氏によるの「AI時代のリスキリング2_リスキリングのステップ(法人編)」というテーマは、AI時代における企業と従業員のリスキリング(新しいスキルの習得)の重要性と、その具体的な方法について非常に深く言及しています。  後藤氏は、リスキリングに関する以下の書籍を出版していますが、こちらも非常に参考になります。  まず、リスキリングは企業が主導して行うべきであり、就業時間内に実施することが極めて重要だと指摘されました。個人の自助努力に任せるので

日本におけるスキルアップの現状と課題ー企業主導の教育の重要性を再度認識

 2024/04/18日本経済新聞の記事に「リスキリングの現状と課題(下) 企業経由の在職者支援 軸に(原ひろみ・明治大学教授)」が掲載されていました。リスキリングは、どちらかといえば企業の支援から個人へのシフトしているように見えますが、個人としての効果は限定的であり、企業主導の方が効果が見えているようです。その意味では、人事の立場でも重要な視点であり、大変興味深い記事でした。    この記事では、現代日本におけるリスキリング、すなわち職業技能の再教育の重要性について扱って

「研修体系づくり」の落とし穴ーメリット、デメリットをよく考える

「研修体系を作ってほしい」という要望  人事支援をしていると、社員の「研修体系を作って」ほしい、との要望をよく受け、お手伝いをすることがあります。一見良いように思えます。研修体系の構築は、組織の成長と従業員のスキル向上に不可欠な要素のように思えます。  研修体系の構築は確かに組織の成長と従業員のスキル向上に寄与するでしょう。研修を通じて、従業員が必要なスキルや知識を身に付け、キャリアパスを形成することは重要です。一方、費用と時間の投資、一部の従業員が参加できない場合の不

アンラーニング:変化する時代に求められる学びの姿勢

アンラーニングとは  アンラーニングは、知識や学習に対する柔軟性を保ちつつ、誤った情報や古い知識を見直し、最新の情報や洞察を取り入れるプロセスです。これによって個人や組織は、時代や状況に適切な知識を保持し、新しいアイディアを生み出すことができます。アンラーニングは、単なる知識の追加ではなく、既存の枠組みや信念を見直し、必要に応じて再構築することを意味します。 アンラーニングの重要性  知識の増加がますます速い現代社会において、アンラーニングはますます重要になっていま

リスキリング→複業への船出-ライフシフトラボからの支援を得て実践したこと

キャリアの迷い(40歳代前半)  私は、以後のキャリアで迷った40歳代の前半、リスキリングの必要性を強く感じていました。そこで、社会人大学院の門を叩き、MBAを取得しました。普段の生活、業務から離れた場所での学びで、貴重な体験ができ、また、問題解決手法など、本当に多くのものを得ることができました。まさに、人生が変わったような体験をさせていただきました。業務にも、私生活にも役に経っております。詳細は以下に記載しております。  ただ、それでも物足りない感がありました。本当にこ