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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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#人間学

人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】『致知』2024年4月号(特集「運命をひらくもの」)読後感

 致知2024年4月号(特集「運命をひらくもの」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 巻頭:高千穂神社宮司 後藤俊彦さん 「国民の心意こそが国家発展の力の源泉」p7  後藤氏による巻頭言では、国民の心意が国家発展の源泉であり、共生の道を歩むこと、そして「和」の大切さを強調しています。能登半島地震や羽田空港の事故など、災害や困難に見舞われた日本での経験を通じて、国民が一体感を持ち、

【書籍】『致知』2024年3月号(特集「丹田常充実」)読後感

 致知2024年3月号(特集「丹田常充実」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「丹田常充実(たんでんじょうじゅうじつ)」とは  「丹田常充実」ということばは、中国の伝統的な気功や武術における重要な概念に関連しています。丹田とは、体の中心部、特におへその下約三寸(約7.5cm)の位置にあるとされるエネルギーの中心を指します。このエネルギーの中心を通じて、身体の内部エネルギー(気)

【書籍】予測できない変化に翻弄されないためにはー「五計」を意識ー小島直記さん

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp316「10月3日:人生の五計(小島直記さん 作家)」を取り上げたいと思います。 人間の弱さは予測できない変化に翻弄されること  小島さんは60歳の初め、年の暮れに二階の一間で、人生におけるお別れの言葉を考えようとしたが、言葉が見つからず、最終的にはお酒に酔いしれてしまったエピソードを語ります。彼は当時、何か意味のある言葉を残そうと考えていたが、それが実現できなかったと述べ、人間の弱さは

【書籍】『致知』2024年2月号(特集「立志立国」)読後感

 致知2024年2月号(特集「立志立国」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 巻頭:數土文夫さん「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」p2  いわずもがな、上杉鷹山の言葉で、「行動すればできる、行動しなければ何もできない」。つまり、「どんなことでも強い意志をもってやれば、ず成就する」となります。即ち、やる気の大切さ、行動に起こす大切さを説いています。  その

【書籍】『致知』2023年12月号(特集「敬、怠に勝てば吉(きつ)なり」)読後感

 致知2023年12月号(特集「敬、怠に勝てば吉(きつ)なり」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 巻頭:福地茂雄さん「時間は待ってくれない」p2  「時間」は増やすことも借りることもできない、「いま」は既に過ぎ去った過去である。言葉では時間は大切といいながら、何となく時間を過ごしていないだろうか、ということを改めて反省させられます。厳しいお言葉です。その瞬間瞬間に決めていく、そ

【書籍】『致知』2023年10月号(特集「出逢いの人間学」)読後感

 致知2023年10月号(特集「出逢いの人間学」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 巻頭:後藤俊彦さん「遙かなる歴史の追憶」p2  どうしても未来志向になりがりですが、過去の出来事には必ず意味があるという志向がまず大切であると思います。この平和な、そして様々な特徴のある日本に感謝して毎日を過ごすことが大切なのではないでしょうか。 リード:藤尾秀昭さん 特集「出逢いの人間学」p

【書籍】『致知』2023年7月号(特集「学を為す故に書を読む」)読後感

 致知2023年7月号(特集「学を為す故に書を読む」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。  今回は「学を為す故に書を読む」です。これは、江戸時代後期の陽明学者・佐藤一斎の『言志四録』にある言葉です。「読書は学問のための手段である」ということです。  どんな時代でも、どんな年齢になっても、書から学ぶものは大きいです。しかし、仮に同じ書でも、読み方、読むタイミングによって、感じ方、学

【書籍】仕事の処理についての考察-森信三『修身教授録』より

 森信三氏の『修身教授録』は私の大好きな書籍の一つです。この書籍からは私が大学生の時に初めて読み、それ以来約30年間、折に触れて手に取っています。それだけ中身の濃い本なのです。読むたびに新しい発見が多い本は少ないですが、その書籍の一つとなっています。  この中で、「仕事の処理」について述べた章があり、私の大好きな講の一つであります。該当は箇所は 第一部 26講 仕事の処理 p174-179です。 日常生活の充実は、仕事を「着々と」処理すること  「日常生活の充実」として

『致知』と読者会「木鶏クラブ」ー学校では教えてくれない「人間学」を学ぶ

雑誌『致知』について  『致知』という雑誌をご存じでしょうか。月に一回配達されます。私はここ数年間定期購読しています。  「人間学」を学ぶ雑誌ということになっています。「人間学」は残念ながら学校では教えてくれません。本当は、人生の基礎づくりをするということで、しっかり教えた方が良いと思いますが、残念ながら現状はそうはなっていません。  『致知』からは毎回多くの気づきがあり、自分自身の戒めになります。  また、致知出版社から出版されている、森信三氏の『修身教授録』や『人生