【書籍】仕事の処理についての考察-森信三『修身教授録』より
森信三氏の『修身教授録』は私の大好きな書籍の一つです。この書籍からは私が大学生の時に初めて読み、それ以来約30年間、折に触れて手に取っています。それだけ中身の濃い本なのです。読むたびに新しい発見が多い本は少ないですが、その書籍の一つとなっています。
この中で、「仕事の処理」について述べた章があり、私の大好きな講の一つであります。該当は箇所は 第一部 26講 仕事の処理 p174-179です。
日常生活の充実は、仕事を「着々と」処理すること
「日常生活の充実」として、「仕事をすぐに処理する」ということを指摘しています。もちろん、職業としての仕事をというのもありますが、家事、子育て、いろいろあるでしょう。こういったものを隙間も置かずに処理していくことが大切だということです。日常生活の充実の一つの視点としては重要なことと思います。
仕事の処理は「修養」の第一義
仕事の処理を「修養」の第一義としています。「雑務」と捉えていることがないか、自分に常に問いかける必要があります。周りから「雑務」といわれようとも、一つ一つの仕事を「修養」と捉えるのならば、見方は相当に異なってくるはずです。
仕事は、思い切って「着手」すること
実際の仕事の場面ではどうでしょうか。まずは「少しでもなめる」ということが重要であると思います。
よく、「運動が続かない」ので、そのために、まずは「ジャージにだけ着替えて終了」ということも言われます。ここが実は難しく、着手することである程度の進捗があったものと同等、とさえ言えるのかもしれません。
ヒルティも「すぐに着手」と指摘
森信三氏が、ヒルティの『幸福論』を引き合いに出している。ヒルティも「思い切ってやり始めること」の重要性を説いています。そしてその難しさも。ということは、まずやり始めるだけでも突破口となり、差がつくものなのです。
出来は80点を目指す
80点ってけっこう高いと思うのですが、、、、「完璧主義は敵」です。とにかくまずある程度のところまで仕上げる、ということも重要です。変化が激しい時代、60点とか50点、30点でも十分な場面もあるでしょう。
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