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書籍・記事購読コメント

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#一生学べる仕事力大全

【書籍】トヨタの心髄ー林南八氏の手法と人生哲学

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp478「かくてトヨタ生産方式を伝承してきた(林南八 トヨタ自動車元技監)」を取り上げたいと思います。  この林氏の物語は、トヨタ自動車における長年の勤務、トヨタ生産方式(TPS)の精神の継承者としての役割、そして数多くの後進の指導に費やされた一生を紹介しています。林氏は、戦時中の困難な時期に生まれ、トヨタでの厳しい現場経験を経て、多くの指導者から学び、自身も優れたリーダーとして後進を育て上げました。  林氏の話は、仕事

【書籍】心の持ち方が未来を創るー尾車浩一のリハビリと再起」

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp170「怒濤の人生、かく乗り越えん(尾車浩一 尾車部屋親方)」を取り上げたいと思います。  尾車浩一氏(元大関琴風)は、相撲界で長年活躍した後、巡業部長として務めていた2012年に、公演中の事故で首を強打し、脊髄を損傷するという大怪我を負いました。この事故により四肢麻痺と診断され、一時は全く動くことができない状態に陥りました。しかし、尾車氏は長期にわたる手術とリハビリを経て、杖をついて歩けるまでに驚異的な回復を遂げました

【書籍】水泳による集中力の養成と人事管理への応用ー古橋メソッドに学ぶ

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp468「ひとつの目標を達成した喜びが自信と集中力を生む(古橋廣之進)」を取り上げたいと思います。  水泳を通して集中力を高めることの重要性と方法について語っています。私も長年にわたり、水泳をやっていますので、非常に身近な話に感じます。話の中心は、古橋氏の経験と見解をもとにしています。彼は、集中力を高めるためには、まず広い視野を持って目標をしっかりと定めることが重要だと説いています。その上で、目標に向かって一歩一歩努力を重

【書籍】才能を最大限に引き出す新時代のトレーニング法ー林成之さん

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp158「人生の勝負とは自分の才能を発揮することー林成之さん」を取り上げたいと思います。  従来のスポーツ界では、国内選考レースを目指して厳しい練習を積み、オリンピック本番に向けては一度ペースを落とし、体調を整える方法が一般的でした。しかし、この方法では脳が「ペースを落とす」という否定的な信号を受け取り、自己保存の本能を優先させるため、最高のパフォーマンスを発揮することが難しくなります。  新しいアプローチでは、ドーパミ

【書籍】USJの躍進と森岡毅の信念ー顧客エンゲージメントと従業員モチベーションの向上

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp364「地球上で最も必死に考えている人のところにアイデアの神様は降りてくる(森岡毅さん)」を取り上げたいと思います。  ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の集客数を劇的に増加させた森岡毅氏の改革とその背後にある哲学に焦点を当てています。森岡氏の主な目標は、お客様一人ひとりに最高の満足を提供し、彼らの笑顔を増やすことでした。彼のビジョンは、お客様に忘れられない体験を提供することにより、USJを訪れるすべての人々を幸

【書籍】常に前進ー福島孝徳氏と佐野公俊氏の医療改革と自己研鑽ー福島氏追悼

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp692「常に前進、常に挑戦(福島孝徳氏、佐野公俊氏)」を取り上げたいと思います。  福島孝徳氏は、2024年3月19日にお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りいたします。非常に残念です。  福島氏については、以下の『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』でも取り上げました。「すべて努力」という徹底ぶりに、大変驚かされたものです。  今回は、脳神経外科医である福島孝徳氏と佐野公俊氏のという、日本の脳神

【書籍】人間の成長を促進する組織ー森信三の教えと現代人事の挑戦

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp770「わが言葉の人間学ー哲学は本来、生きる力になるべき(森信三)」を取り上げたいと思います。  森信三という哲学者の考え方や言葉について述べたものです。森氏は、人間がどのように生きるべきかを深く追求し、その答えを学問と実践の融合に求めた人物です。彼は、年長者の苦労を理解し、想像力を使って経験の限界を超えることが叡智の表れであるとしています。この叡智は、学問や教育においても非常に重要とされています。私も、森氏の著作を繰り

【書籍】日々の行動が創る未来ー鍵山秀三郎の人生観と経営戦略

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp368「特別講話 後から来る者たちへのメッセージー鍵山秀三郎」を取り上げたいと思います。  鍵山秀三郎氏は、幸せや経営に関して深い洞察を持っており、多くの示唆を与えています。彼は幸せとは目の前の都合とは関係ないものであり、努力そのものが幸せをもたらすと説明します。彼は経営者が短期的な利益だけを追求するのではなく、長期的な視点で仕事の価値を見極め、必要があれば方向転換する勇気を持つべきだと強調します。彼自身、厳しい状況の中

【書籍】『致知』2024年3月号(特集「丹田常充実」)読後感

 致知2024年3月号(特集「丹田常充実」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「丹田常充実(たんでんじょうじゅうじつ)」とは  「丹田常充実」ということばは、中国の伝統的な気功や武術における重要な概念に関連しています。丹田とは、体の中心部、特におへその下約三寸(約7.5cm)の位置にあるとされるエネルギーの中心を指します。このエネルギーの中心を通じて、身体の内部エネルギー(気)

【書籍】粘り強さと自己制御ー渡部昇一の成功哲学

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp158「ヒルティに学んだ心術が支えとなったー渡部昇一」を取り上げたいと思います。  渡部昇一さんは1930年生まれ、 2017年に死去されました。日本の英語学者、哲学者。歴史論・政治・教育・社会評論家、上智大学名誉教授です。なによりもものすごい知識、見識に驚かせられます。 自己成長と自己啓発  渡部氏は全てのテストで100点を取る「百点主義」を採用し、これにより他人の成績に左右されずに安心できると説明しています。人はど